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お知らせ

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昨日夕方、一般社団法人 日本学校歯科医会の平成30年記者会見に行ってきました。
学校教育の中で、子供たちの齲蝕の早期発見や、口腔衛生指導において、歯科の果たす役割は大きな価値があり、その活動内容も時代や社会情勢に合わせてますます進化しています。

今回の一番のニュースは、中学校の保健教育に歯科保健教育が取り入れられたことです。生活習慣病などの予防のなかで、心臓病、脳血管疾患、とともに「歯周病」が生活習慣病の一つとして初めて明記されました。


    (挨拶をされる川本強会長)

この記者会見では、事前に取材者側からの質問事項が提示されていました。弊社も、①学校教育のなかのスポーツとスポーツ歯学の関わり、②経済的事情や家庭環境で歯科の恩恵がままならない子供たちへの対応、の2つの質問を提出しておりました。

私の出した質問には副会長の柘植紳平先生が、資料も準備されて丁寧にご回答いただきました。
スポーツ歯学については、接触競技での外傷については既に20年前から対策協議をしているとのことです。バスケットボールなどの部活でも、プレー中の接触で歯や口腔内が傷つけられることは珍しくありません。
さらに、今年は高校野球についても、高野連の協力を得て埼玉県内の某強豪校をモデルケースとして、マウスガードの使用なども含めた対策が模索されており、年内には報告書として結果が出る見込みとのことでした。

また、経済的事情や虐待、ネグレクトなど、家庭の事情を抱える子供たちへの対策も、非常に熱心に取り組まれています。学校歯科保健活動において、口腔環境だけで評価するのではなく、全身状況と、さらに生活環境や社会環境などからも視察し、これらを総合的に評価する、という指針を打ち出しています。こうした学校歯科医の活動が、恵まれない子供たちを救う一助となる、素晴らしい取り組みだと思います。

今後も、日本学校歯科医会を応援させていただきます。

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「季刊 歯科医療」2018年春号の舩津雅彦先生の連載に、上下左右の4番を4本とも抜歯した矯正治療で、予後が非常に不良となり、遠方よりふなつデンタルクリニックを訪ねてきた症例が掲載されています。
前医の歯科矯正専門医で抜歯された後、どこで咬んでよいのかわからなくなり、激しい不定愁訴等に悩まされているそうです。


         (本誌101頁より引用)

まだ20歳の男子大学生で母親に付き添われての来院ですが、現在は大学も休学し、中退も視野に入れざるを得ない状況とのこと。私の若い頃を思い出しても、大学生活に慣れて、しかもまだ卒論や就職活動には余裕があるという、人生で一番楽しい時期です。その輝く青春の時を、歯科治療のために台無しにしてしまってよいのかと深く考え入りました。

上の初診時の写真を見ても、口腔にさほどスペースが不足しているとも思えません。逆にこの抜いた後のスペースを見たときに、4本のシングルスタンディングのインプラント治療を提案したくなるのは私だけでしょうか。
モデルさんや俳優さんならまだしも、男子大学生の健全歯を4本とも抜いてきれいに歯を並べる歯列矯正治療と、その対価としての「咬めない咬合」とでは、生体に及ぼす価値の落差が大きすぎます。

弊社では一貫して、「非抜歯矯正」を原則とする論文の掲載を続けています。非抜歯矯正の成功例を多数見るにつけ、大げさに言えば健全歯の抜歯は「傷害罪」だという意見にも、反対できなくなってしまいます。

上記男子大学生の治療は、今後弊誌誌上で舩津先生からの良好な経過報告が期待されます。ご自身では「当たり前のルーティンな方法」として行った歯科治療が、健康だった若者の人生を狂わせることもあることは、医療関係者としては厳に肝に銘じなければならないように思います。

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本日、『季刊 歯科医療』2018年春号が発刊の運びとなりました。
特集は「総義歯臨床の真髄~ケースプレゼンテ―ション~」です。

今回の特集は新たな試みとして、今号のみで終わらせるのではなく、本テーマにつき次号で〔Q&A〕座談会の掲載を予定しております。読者の皆様からも、今回掲載された症例や総義歯臨床全般のご意見・ご質問を大募集中です。メールやファックス、お手紙等で、是非お声をお寄せください。

今年は桜の開花が早く、東京やその近郊でも、地域の桜祭りの時には既に桜がほぼ散ってしまったような状況でした。
弊社近くの目黒川沿いは、延々と桜並木が続く東京の桜の名所のひとつです。ほとんどがソメイヨシノですが、10本ほどでしょうか、遅咲きの珍しい八重桜が橋の近くに植えられており、時期をずらした花見が楽しめます。
下の写真は一昨日(7日)に撮影しました。
今が満開ですが、例年でしたら4月下旬ころなのです。



濃いピンク色の大ぶりな花付きで、華やかな風情があります。
私はこの八重桜を見ると、花の姿の違い以上に、時期が違うことに価値があると感じています。半月ほど遅れて咲くことで、大半の桜が散ったあとの寂しさを癒してくれるような、まだ花見を楽しめると微笑を与えてくれる、そんな桜なのです。

遅咲きも悪くない。逆に遅咲きだからこそより価値があるものは、私たちの生活や人生にもたくさんあるのだなと思います。

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今日は、東京ドームへ、巨人阪神戦の開幕2ゲーム目を観戦してきました。
阪神先発は若きエースの藤浪投手、巨人先発は阪神キラーとされる田口投手でした。

田口投手は、今日はかなり打ち込まれ、あまり調子が上がっていない感じでした。
対して、藤浪投手は球が走っていて、球速と球威は申し分ありませんでした。
ただ、課題の制球の面からの崩れが・・・との感じで、6回途中で降板してしまいました。



結果、後続の投手の調子もあって巨人が勝ちましたが、先発投手の出来としては藤浪投手のほうが上だったと私は思います。(巨人は、メジャー帰りの上原投手を抑えとして起用し、大喝采を浴びていました。)

藤浪投手と言えば、かねてより歯並びと咬合の問題が注目されています(私たち歯科関係者からは)。今こそ、歯科の出番!ではないでしょうか。
弊社は、咬合の問題が如実に結果に表れるという点で、スポーツ歯学に注目しています。この分野を掘り下げることで、咬合学の真髄に迫ることが可能ではないかとも考えています。
今後も出版活動のうえで、是非探求していきたいです。

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日本農業新聞をお読みになったことはありますか。農業専門の日刊紙で、もともとは農協の機関紙でした。私の子供のころ、実家では月刊誌『家の光』とともに購読していました。今も、弊社とゆかりのある記者が勤務しているためもあって、断続的ではありますが購読しています。



農業に特化した専門紙なので、一般の全国紙と比べても、格段に内容の深い記事作りになっています。農業関係者でなくても興味深い、楽しい記事もたくさん掲載されています。たとえば先日は、チコリという野菜の栽培方法から、美味しい料理法まで紹介されていました。

本日の紙面で、同紙が今日で創刊90周年を迎えたことを知りました。
農業人口が減少しているなかで、健闘されていると思います。



食は人間生活の基本であり、国民の健康を守る医療とも深く関わっています。
弊社の「季刊 歯科医療」は昨年で創刊31周年、まだ農業新聞の3分の1ほどの歴史ですが、専門に特化した強みを発揮するという点では、非常に刺激を受けます。
これからも、歯学図書専門出版社として、最大限に社会に貢献していくことができればと思っています。

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長谷川清先生の『義歯革命・押着義歯のすすめ』が弊社より発刊されたのは、平成27年のことです。「押着義歯セミナー」も定期的に開催され、弊社は全面的にバックアップさせていただきました。熱心な受講者が何人もいらして、まだまだこれから歯科界に浸透させて行こうとしていたさなか、長谷川先生が闘病むなしく旅立たれてしまいました。


  (本書表紙掲載の写真。正解は「良く噛める」のは右側。疑問の方は本書へ。)

単行本『押着義歯のすすめ』は現在も販売を続けているところ、先日本書をお買い求めになった読者の先生から、電話でうれしいご報告がありました。「押着義歯の技法で総義歯の患者さんの臨床を行ったら、とても喜ばれた。実は難しい患者さんで困っていたのだけれど、他の患者さんにも実施したところ同じように好評だった」とのことです。
患者さんが「これは具合が良い!」と驚き喜んでくれたそうですが、実際のところ治療にあたったこの先生ご自身が一番驚かれたそうです。「これで良かったのかぁ・・・」と思ったそうですが、読後にこのような連絡をいただけることが出版社としては一番うれしいです。

また、別の読者の先生からは先ごろ、「巻末の檜山隆一先生との師弟対談がとても良い。自分が檜山先生の立場になって読むと、長谷川先生に直接教えてもらっているようでよくわかる」とのご感想をいただきました。


     (本書巻末の対談。本文の趣旨がよく理解できると好評です。)

本書の情報は全く古びていないことを強く感じます。
長谷川清先生はセミナーではおやじギャグを連発するなどお茶目なところもある先生でしたが、すべてサービス精神の現れなのです。亡くなられた後も、押着義歯で救われた患者さんと歯科医師の先生がいることを、何よりも喜ぶはずです。
空の上の長谷川先生! 先生の遺した押着義歯は、今も歯科医療の現場で生き続けていますよ!

「押着」と書いて「おうちゃく」と読みます。「押着は横着ならず」ですが、よく噛めてよくしゃべることができる義歯が簡単に作れますよ、との意味も込めているそうです。
総義歯で悩んでいたり、「苦手」と感じている先生方には、是非ご一読をお勧めいたします。

関連書籍はこちら

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本ブログで取り上げようと思いながら、なかなか書けなかったテーマがあります。
係争中だった日歯連盟の迂回寄付事件で、今年1月22日、当時の会計責任者であった村田憙信先生に有罪判決が出されました(現在、控訴中)。

この事件については、私も歯科記者クラブの一員として、日歯連盟の記者会見など取材を続けさせていたいただき、経過を見守っていました。現在の高橋英登会長は人格的にも素晴らしい方で、日歯連盟側の言い分をさまざまな角度から検証することができました。

そうしたなかで私が明確に言えることは、これは私利私欲のために行った行為ではないということです。歯科界の発展のために、ひいては国民の健康を守るためという「大義」がそこには存在していました。政治的イデオロギーとは関係なく、政権を担い執行権を有する政党に働きかけて歯科の保険制度を守ることは、歯科界全体のためになると信じて行ったものでした。

確かに、脇が甘かったとは言えるかもしれません。政党に働きかけるという行為は、賄賂性が発生しやすく危険だという意見もあるでしょう。ただ、取材の過程で、違法なことは駄目であることくらいは日歯連盟の方々は熟知し、顧問弁護士に充分相談したうえで実行した寄付であったこと、そして顧問弁護士は現在でも「法律的にはなんら問題ない」と一貫して説明していることから、事件の深淵が見えてくるように感じます。



ここのところ暖かく、通勤経路で庭の桜が咲いているお宅がありました。

日歯連盟側は、村田先生以外の裁判も含め、今後も「無罪」を主張していきますが、無実であるということが当然の前提です。無実の人間が「有罪」判決を受けた時点で「冤罪」は確定します。冤罪は国が個人に行う最大の人権侵害であり、冤罪を晴らすことは国との戦いです。
現在、日歯連盟側は、もともとは国側にいた検察官を退官したいわゆる「ヤメ検」の弁護士を信頼しているようですが、僭越ながら私の本音を言わせていただければ、国と戦えるのは反体制派の反骨の気概を持った法律家でないと難しい面があるのではないかと思います。

日歯連盟の迂回寄付事件が冤罪であれば、必ず春は来ます。というか、皆の応援で冤罪をすすぎ、冬の時代を終わらせなければなりません。
「すすぐ」という言葉は「雪ぐ」と書きます。日歯連盟関係者の心を凍らせた事件の雪解けと春の到来を心から願っています。
 

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2020年の東京オリンピックに向けて、スポーツ歯科の推進が求められています。 弊社も本年1月発刊の『季刊 歯科医療2018年冬号』の特集で、「スポーツにおける歯科の重要性―スポーツ歯学の現場からの提言」を掲載し、各方面から好評をいただきました。

このたび、発起人である遠藤利明衆議院委員を会長として、橋本聖子参議院議員を顧問とする「スポーツ歯科推進議員連盟」が設立されました。 本日、参議院会館で設立総会が開催され、弊誌の特集編者である明海大学・安井利一学長の講演もあるため、早速取材に行ってきました。



スポーツと歯科の関連を考えたとき、咬合をはじめとする口腔の状況が如実に現れるのがスポーツ選手なのだなと思います。東京オリンピックで日本選手に活躍していただくために歯科界の担う役割は重要で、大きなチャンスです。そのためには国民に対するアピールが大切です。

また、弊誌冬号のスポーツ歯科の特集を安井先生とともに担当していただいた大阪大学特任教授・前田芳信先生は、今年に入ってから精力的に歯科医向けの講習会を開催し、スポーツデンティスト認定医を増やす活動を進めています。

本日の『スポーツ歯科推進議員連盟』設立総会を取材した実感として、本連盟の国会議員の方々の熱意も素晴らしいものがありました。何よりも、選手が本来の力を最大限に発揮して活躍できるために、また怪我や故障などのスポーツ障害から選手を守るために、歯科の力が必要なのだということです。

本活動のさらなる発展を期待するとともに、歯学図書専門出版社として縁の下からの後押しをさせていだきたいと考えています。

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昨日は東京でも大雪が降りました。
天気予報どおり、午前中は氷雨が、昼過ぎから大粒の雪が降り始めました。写真でわかるように、植え込みに雪が積もり始めています。



帰宅時は吹雪です(下の写真)。札幌の街並みかと見まごうような風景です。
早めの帰宅と不要不急の外出を控えるように呼びかけているためか、車も人の通りも少なめです。駅では入場規制が行われ、改札口に向かうエスカレーターも停止されていました。



東京でも年に1、2回はこんな日があります。

一夜明けると、昨夜とうって変わって雲ひとつない青空が広がっていました。
がっちり滑り止めの付いた靴を履いて出勤しましたが、近隣の人たちが雪かきをし気温も暖かいため、ヒヤリとする場面もなく出勤できました。朝一での印刷会社からの車による書籍の納品も予定通り完了しました。お天気が良いため、積もった雪も程なく溶けるでしょう。

雪国の方たちから見れば笑われるような程度の雪で、交通網から何から大混乱の大都会。抗うことのできない自然の力の前には、人間が作り上げた文明がいかにもろいか。そんなことを考えさせられる大雪の1日でした。

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明けましておめでとうございます。
本ブログの今年初の更新です。早くも新年の誓い(今年はブログを、最低でも週に1、2回は更新しよう)を破ってしまいました(苦笑)。
過ぎたことは気にせずに(「少しは気にしろよ!」の突っ込みは置いといて)、今年も何卒よろしくお願いいたします。

早速ですが、今月10日、『季刊 歯科医療2018年冬号』が発刊されました。特集は「スポーツにおける歯科の重要性~スポーツ歯学の現場からの提言~」です。明海大学の安井利一学長と大阪大学大学院の前田芳信特任教授の編集により、この分野の第一人者による最新の情報が掲載されています。

東京オリンピックを控え、日本歯科医師会が力を入れている折からタイムリーな特集であり、改めて歯科の存在意義を国民にアピールする絶好の機会と捉えたいと思います。
歯科医療従事者のみでなく、実際にスポーツをされている選手や指導者の方々にとっても非常に有用な内容で、読者の評判も上々です。まだお読みでない方は是非お手に取ってご覧ください。





本号は、特集のみでなく、篠田鉄郎先生の「インプラント周囲炎」、清水英寿先生の「分子整合栄養医学」など、時代が求めている真実を追究した論文は大変興味深く見逃せません。もちろん佐藤貞雄・白数明義先生、松元教貢先生、舩津雅彦先生の連載は、安定した筆致で好調に論述を展開しており、多くの読者のご支持をいただいています。
これらにまつわるエピソードなども含め、本ブログでまたご紹介させていただきたいと思います。

私事ですが実は正月休み明け早々、風邪をひいてしまいました。かなり具合が悪いので、もしかしてインフルエンザで他の人たちに移してはいけないと思い、早めに病院に行きましたが普通の風邪とのこと。ただ、今年の風邪は治りが遅いです。皆様もどうぞお気をつけください。

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