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お知らせ

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『季刊歯科医療 2020年秋号』が発売されました。
巻頭特別寄稿として、神奈川歯科大学・槻木恵一先生の「ウイルス感染予防に役立つ総合的口腔ケア~唾液腺健康医学からの挑戦~」を掲載しました。

神歯大が研究を進めている唾液腺健康医学では、唾液が全身に及ぼすさまざまな効果が明らかになりつつあります。唾液には認知症の進行を遅らせる可能性も秘め、今年全世界を悩ませた新型コロナウイルスの感染予防への効果が期待されます。
そういえば赤ん坊は唾液だらけで、「よだれかけ」まで掛けています。唾液の効果で生体の健康を保持している部分があるのですね。

また、本誌の特集は、花田信弘先生、武内博朗先生、浦口昌秀先生らの「歯科の価値を劇的に高める3DSセラピー[臨床編]」です。
3DSとは、Dental Drug Derivery Systemの略です。ミュータンスレンサ球菌の画期的な除菌技術であり、まさに「医療革命」というべきシステムです。健康医学の立場から、歯科が医療現場で果たす役割が大きく期待されます。

この3DSシステムは、『週刊新潮』2020年10月15日号で、花田先生の顔写真とともに紹介されています。歯科界のみならず、一般社会でも注目されている本システムの今後の発展が楽しみです。

なお、『季刊歯科医療』は、電子版も同時発売しております。本体価格3000円と、紙書籍よりお安い価格設定ですので是非ご検討ください。ホームページの試し読みボタンから、電子書籍購入に進むことができます。

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昨日は、神宮球場でヤクルト阪神戦を観戦しました。
コロナ禍で、外出自粛のなか、希少な息抜きです。

プロ野球は、ソーシャルディスタンスのため、5000人までに観客を抑え、座席も間隔をあけての着席となります。

到着したときはプレーボール直前、夕焼けがきれいです。
神宮球場には、ライト側の外野最上段に、セブンイレブンカウンター席があります。ゆったりとした椅子と十分なスペースで、カウンターに飲み物や私物をおいて飲食もしやすい席です。

ヤクルト側応援席のため阪神の応援はできませんが、応援団もなく声を出しての応援は自粛のため、学生時代にガラガラの神宮球場で大学野球を観戦した頃の雰囲気を思い起こさせました。



途中バタバタしたプレーもありましたが、7対4で阪神の勝利、先発の藤浪投手が約2年ぶりの勝利投手となりました。



ヒーローインタビューの様子が、大型バックスクリーンに映しだされました。
ヤクルトファンに遠慮しながらも、拍手を送りました。
悩んで、苦しんできたので、本当に良かったです。

試練を乗り越えると、人は強くなり、また優しくなれるといいます。また、そうでなくではならないと思います。これまで生きてきたその人の生き方が、顔や姿にも現れるものです。自分の顔は自分で作る。藤浪選手はとても良い顔をしていました。

唐突ですが、ここで【編集長の逸品おつまみシリーズ①】
(今回は、つまみというより、仕上げです)


ナスを縞状に皮をむき、ラップで包み2分ほど電子レンジにかけ、氷水で冷やす。
好みの量のそうめんを茹で、ツユを張ってぶっかけそうめんを作る。
冷やした蒸しナスを適当な大きさに切ってそうめんに乗せ、ネギ、ミョウガ、おろし生姜など薬味を乗せる。
暑い時期の、飲んだ後の仕上げにぴったりです。お試しください。

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毎日、暑い日が続いています。皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。

明日からお盆ですが、今年はどこにも行けません。
東京から田舎に帰省した人が中傷を受けてしまうという、残念な事件も起きています。PCR検査を受けて陰性であることを確認してから帰省しても、誤解があるようです。

今年は東京オリンピックの年であり、意気揚々とした気分で迎えた新年でした。
しかし、オリンピックが実施されていたら、このとんでもない暑さの中でマラソンなどの競技をすると思うと、観客や選手が何人か絶対倒れるのではないかと改めて思いました。

今年の夏もいつもお世話になっている先生の奥様から、素敵な立体型グリーティングカードが届きました。



風鈴と朝顔の垣根の間を歩いて行けるように見える、立体感が素晴らしいです。
この道の行く先には、清涼のほかに希望があるようにも感じられます。

相変わらずのコロナ禍ではありますが、次第に社会や経済が、少しずつですが確実に回り始めました。
弊社の本作りも、新しい魅力的な企画が生まれています。
皆さまも心穏やかに、そして活力をもって、この夏をお元気にお過ごしいただけますよう、心からお祈り申し上げます。

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すっかり更新をご無沙汰してしまいましたが、相変わらずの新型コロナ禍です。
加えて、ここのところの大雨で、九州ほか各地で大きな被害が発生しています。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

一昨日、『季刊歯科医療』2020年夏号が発売されました。予告を急遽変更し、巻頭に特別企画「コロナショック・医療者にとって感染対策とは?」を掲載いたしました。8人の歯科医院の院長先生に、現状の対応とこれからの展望について、記事をお寄せいただいております。

どの先生方も、この度の思いがけない苦境に、挫けることなくエネルギッシュに立ち向かっていらっしゃいます。歯科界に勇気を与える、素晴らしい提言ばかりで、本当に頼もしく感じます。

執筆者のおひとりである鈴木俊夫先生から、名古屋の三輪神社のアマビエのお札を送っていただきました。疫病を退散させる妖怪としてブームになっています。



3匹のキャラのうち、向かって左側がアマビエですが、ゆるキャラのような愛らしさがありますね。真ん中が三輪神社の象徴のような「福兎」です。
ちなみに弊社スタッフは、右の神主が明らかにウサギなので福ウサギ、真ん中は「ラッコ」だと主張していましたが不正解でした。アマビエを「アマエビ」と読んでいたくらいなので、この程度の間違いは当然なのですが(笑)。

妖怪でも何でもかまわないので、「疫病退散」を祈願したいです。
弊社では上記お札を会社の中心に貼ってあります。
皆様も十分お気をつけて、そして勇気をもって前向きに進んでまいりましょう!

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前回の本ブログで、日本歯科医師会が読売新聞に出稿した全面広告をご紹介いたしました。医療界が新型ウイルス感染対策で非常に難渋している現状で、歯科の臨床現場における感染は、全国的にも未だ報告されていないとのメッセージが国民に向けて発信されました。
私は、歯科がこれまで院内感染予防に注力してきた成果の現れであると高く評価し、歯科の臨床現場における皆様のご努力を誇らしく感じていました。

ところが、昨日、2020年5月8日付の読売新聞夕刊社会面に、「歯科、眼科、ジレンマ 新型コロナ」との大見出しで、「飛沫近く感染恐れ」「休診なら経営打撃」との中見出しが添えられた、ショッキングな記事が掲載されました。


    (「読売新聞2020年5月8日 夕刊」より)

確かに、定期歯科健診などの急を要しない治療は、アポイントメントをずらすなどの措置が取られ、審美治療や自費診療なども今は控えている時期ではあります。経営面での悩みがあるのは当然で、それは医療のみならず他の業種でも同様です。
しかし本当に、数ある医療の標榜科目のなかでも、歯科と眼科は特別に悩ましい状況なのでしょうか。

殊に記事で気になったのは、「患者の口元に近づくため、飛沫を浴びやすい。歯科スタッフの感染も全国で確認されている。」との部分です。
この説明では、歯科治療で飛沫を浴びた歯科スタッフがコロナウイルスに感染したことが「全国で確認されている」と解されてしまいます。しかし、実際は、歯科治療の現場で感染が発生したのではなく、感染者のなかに「職業:歯科医院スタッフ」が含まれるという意味ではないでしょうか。

以前、中部地方の観光牧場のアルバイト女性が、クラスター化した関西のライブハウスに遊びに行き感染した例が報道されていました。たまたまその職業の人から感染者が出たというだけで、「観光牧場が危ない」という話ではありません。日本歯科医師会の発表と矛盾することと併せて考えると、今回の新聞記事も同様の話だと思われます。

私も出版の仕事をしていて、人目を引くタイトルや見出しは大事であると常々感じています。タイトルひとつで売れ行きに如実な影響が出る場合もあります。しかし、同じ「看板に偽りあり」でも、惹句程度で愛嬌として許されるものと、必死で努力している人たちを貶めることになり許されないものとがあると思います。

風評被害を跳ね飛ばすためにも、今後も歯科界の努力は頑張って継続していかなければならない、私たちもより一層の応援が必要だと考えています。

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新型コロナウイルス対策として、歯科医療機関でも緊急性が少ない定期健診などの延期が検討されています。
本日の読売新聞朝刊に、日本歯科医師会が「国民の皆様へ」と題した全国民に向けたメッセージを、全面広告で出稿しました。



紙面には、「治療の延期の際には、対面せずに電話などでご指導させていただくことがあります。」と記載しています。
弊社スタッフが、連休が始まる前の4月下旬に、かかりつけ歯科医院の定期健診の予定でした。アポイントを取ったのはまだ新型コロナ禍が始まる前です。いずれ収束に向かうかと様子を見ていたものの、緊急事態宣言も出て、事態は深刻化する一方です。都内在住で郊外の歯科医院に通っていたため、電車で移動する患者自身のリスクはもとより、万が一東京から都外の歯科医院にウイルスを運んでしまっては大変なことです。

迷いながらギリギリに近い時期になって歯科医院に電話で相談すると、受付の女性スタッフが「それは〇〇さんのご判断で…。」とのことで、ただし「お勧めしません。」ときっぱりと言われたそうです。現在は自覚症状がないこともあり、再アポイントは情勢が落ち着いてから、となりました。
患者の自己判断に任せるが、医院としては勧めないという歯科医院の対応は、模範的なものと言えるでしょう。院長に確認するまでもなく、受付スタッフの段階でスムースに対応していることから、院内における方針が既にきちんと定められていたものと思われます。経営的には患者に来院してほしい面があるかもしれませんが、長い目で考えたときに、今は国民皆が我慢のしどころです。

広告紙面では最後近くに、「歯科医師、スタッフにとって感染リスクが高いとされる歯科医療現場ですが、これまで歯科治療を通じた患者さんの感染報告はありません。」と述べられています。
これまで歯科界が取り組んできた、歯科医療現場における院内感染予防の対策が、如実な成果を上げているように思います。是非このまま、「歯科治療を通じた感染者ゼロ」を全うしていただきたいです。

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すっかり更新をご無沙汰してしまいました。
約1か月半ぶりの更新です(汗)。
「もしかすると編集長が(あるいは身内や周辺が)新型コロナに感染したのでは…」とご心配される向きもあったかと存じますが(!?)、今のところ無事に過ごしております。

4月初旬には、『季刊 歯科医療』2020年春号を発刊いたしました。印刷関係など制作業者の方々、物流業者の皆様のおかげで、無事に市場にお届けすることができました。
ただ、出版の企画から販売まで、業務上のさまざまなことが停滞し、非常に閉塞した日々が続いていると言わざるをえません。



上記写真は、ちょうどひと月前の3月30日、会社近隣の公園で咲いた夜桜です。
弊社の地元の五反田から大崎にかけての目黒川沿いは、都内有数の桜の名所で、例年であれば川沿いの満開の桜の写真をアップするところでした。
今年は控えめに近くの夜桜で…と思い撮影し本ブログに掲載する予定でしたが、今日でもう4月も終わりです。いかに普通の日々を過ごすことが難しいかという現状です。

皆様におかれましてはほとんどの方が、公私ともにコロナ禍の多大な影響を受け、ストレスの多い不安な時期を過ごしていると思います。ゴールデンウイークも「巣ごもり」となり、それも5月6日で終わるのでなく、さらに延長される見通しです。

コロナ後の歯科界のために、巣ごもり中は弊社出版物をご高覧いただければ幸いです。郵便局や運送業者は動いてくださっていますので、ご注文いただければ弊社より速やかに発送させていただきます。また、配達員の訪問をご心配される方は、電子書籍もご利用できます。
とにかく「感染しない」「感染させない」をモットーに、ピンチをチャンスに変えるように頑張っていきたいと思います。

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まだまだ終わりの見えない新型コロナウイルス問題。感染が世界的に広がり、WHOがパンデミックを表明したなか、今夏の東京オリンピックは予定どおり開催できるのでしょうか。

つい10日ほど前は、取引のある都内の事務所でその話題が出たときに、「オリンピックできないんじゃないの。イギリスが代わりにやってあげるとか言い出してるよね?」との声に対し、「それはないない、できるって(笑)」というよう雰囲気でした。

しかし、ここにきて現実的に東京五輪の開催が危ぶまれる声が上がり始め、少なくとも「延期」の議論は避けられないようです。
本日の読売新聞朝刊でも社会面トップで取り上げています。



「五輪開催 心配の声」との大見出しで、小池都知事は中止を否定しています。記事の左下には、聖火リレー走者を務めるアテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんが、アテネで現地の第一走者の女性から聖火の炎を受け継いでいる写真が掲載されています。本来であれば、こちらが大見出しとなるはずであったのに…。

弊社では一昨年10月10日、東京オリンピックに照準を当てスポーツ歯学の周知・発展を図ることを目的として、『ここまでできる!スポーツ歯学から~学校体育からオリンピックまでの健康歯科』を発刊しました。前回の東京五輪開会日である旧「体育の日」に合わせての発刊でした。
今年は暖冬で春の訪れも近く、コロナさえなければ国民皆が東京五輪に向けて高揚感を高めていく右肩上がりの時期であったはずです。残念でなりません。

一昨日は東日本大震災が起きた3.11、震災から10年を目途に区切りをつけるとの政府方針からその前年である今年は大切な年でしたが、コロナの影響で予定されていたさまざまな行事が中止されました。子供たちも含め、日本中がいろいろな意味で活動停止を強いられている現状です。
日本だけではなく全世界的に経済も停滞しており、この問題の早期の終息を祈るしかありません。

私個人としては、ウイルスに侵されないためにうがいと手洗いの励行、食事と睡眠に気を配り体力をつけて免疫力を上げる、行動範囲が狭められるなか日々の業務を確実に履行し充電期間と捉えて今後への糧とする、というところです。
非常時を皆で乗り切っていくしかないと思います。

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新型コロナウイルスの影響で各地で式典・催事等が中止され、また観光地などには人が集まらず、経済の停滞のみならず一般市民の日常生活にも大きな支障を生じています。今月2日からは小中高校の多くが休校となり、行く場所のない子供たちがどう過ごせばよいのかも問題になっています。

そもそも致死率や感染力を考慮すると、ここまで厳戒態勢を取る必要があるのかという疑問は残ります。私の周りに感染者や感染者のそのまた知り合いもいないため、今一つ緊迫感がないところがありましたが、つい先日、地方にある弊社スタッフの実家から徒歩圏内で新型肺炎の患者が発生しました。実家の高齢の母親が電話で「風がこちらに吹いてきてしまった…」と嘆いたそうですが、スタッフも「これではお彼岸のお墓参りにも帰れない」ということです。今更ながらに新型コロナが身近に迫っていることを思い知らされました。

新型コロナウイルスによる社会全体の混乱について、弊社刊『易しく優しい密着総義歯の作り方』『ジャンピングプレートを用いた咬合誘導』の著者である大牟田市開業・大坪建夫先生は、冷静に分析されて、ファックスで私にご意見を寄せてくださいました。大坪先生はウイルスというものの性質から、行政側の取ったさまざまな対応に疑問を持たれています。
そして、新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、大坪先生考案のミラクルマウスピース(MMP)が有効であるとも述べられています。


(『季刊歯科医療』2019年秋号掲載の大坪論文より「MMP」)

大坪先生は、MMPを使用すれば睡眠中も口呼吸ではなく鼻呼吸となるので、口腔内は唾液が保たれウイルスを寄せ付けないというお考えです。恩師の高木友三先生の教えを受け継ぎ、口呼吸から鼻呼吸に変えれば、疾病の多くが防げるという大坪先生らしい論理です。
このMMPは睡眠時無呼吸症候群にも有効なので、もしお悩みの方は編集部までご相談ください。

かつて東日本大震災の福島原発爆発による被害を受けた飯舘村の畜産・酪農家の方が「放射能という目に見えない悪魔が…」と語っていましたが、今回もウイルスという目に見えない敵が相手です。
見えないが故に不安が増幅するのはやむを得ませんが、飛び交う情報に振り回されることなく、冷静な状況判断のもと「正しく怖れる」ことが大切ではないでしょうか。

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TBSの日曜劇場『テセウスの船』は、現代から平成元年にタイムスリップした青年が、大量殺人の冤罪を着せられた父親と家族を救うために奔走する物語です。主人公の田村心(しん)を演ずるのは、昨年、日本歯科医師会主催のベストスマイル大賞に選ばれた竹内涼真さんです。私も授賞式を取材させていただたいたことから、ドラマを視聴するようになりました。

原作は青年誌に連載された東元俊哉さんの漫画で、既に完結しています。ドラマの参考に前半の部分だけでも読んでみようとコミックスを少しずつ購入しましたが、堪え切れずに全10巻を読了してしまいました(笑)。


   (『テセウスの船 10』東元俊哉作 講談社刊)

ただ番宣によると、ドラマでは原作と真犯人が異なるとのことで、違った展開も見せています。タイムスリップという難しい設定から、「どうしてそうなる!」と突っ込みどころ満載ですが、父親役の鈴木亮平さんらの演技が素晴らしく、何よりも熱演する竹内涼真さんが漫画の「心さん」にしか見えないのです。久しぶりに次週が楽しみなドラマです。

「テセウスの船」とは、部品が全部入れ替わってもそれは元の船と同じと言えるのか、という古来からのパラドックスです(浅学で、初めて知りました 汗)。これが人間ならばどうなのか、過去の体験等が変わっても同じ人間と言えるのか、というのが本作のテーマのようです。
私は、過去の積み重ねが現在の自分を形成していると実感するので、過去が変わったら同じ人間とは言えないと思います。中身が変われば、それに伴い顔つきなどの外見も変わるものだと思います。

ドラマで、死刑囚として長年にわたり拘留されている父親役の鈴木亮平さんが見せる、悟りきったような表情と面会者に対する慈愛に満ちた声音は、冤罪で苦しめられた過程で成熟した人間性を表現しているように見えます。
私は、何人かの冤罪被害者とご家族にお会いしたことがありますが、自分のことだけでなく他の冤罪被害者を支援するその方たちの語る言葉は深く重く、私の胸に刺さりました。理不尽な究極の人権侵害を受けた試練により培われた精神性は、強く崇高なものがありました。

「人」を「会社」に置き換えても同様です。過去の上に現在があります。
その中で、魂とか本質というような、変わらない「核」のような部分は確かにあるとは思います。大切な核を見失わず、過去を踏まえて今を生き、そして未来へ…と、いうところでしょうか。

原作本はドラマ化によって火が付き、版元は増刷を繰り返しているそうです(うらやましい限りです)。この出版不況下でも、読者のニーズに合えば本は売れるのだと改めて思い知らされます。
品切れの書店もあるとのことでプレミアが付きそうな状況下でありながら、逆にドラマ化記念として「1~3巻セット」で定価の半額以下の廉価販売に踏み切っています。電子版の無料試読も大幅にページ数を増やしてサービスを拡大し、押せ押せでベストセラー化を推進しています。まさに、損して「大きく」得取れです。歯科図書専門の小出版社からすると、なかなか見習うことも難しいような商法です。

また、コミックスの購入でもう一つ気づいたことがあります。
漫画のコマ割りがざっくりと大きいのです。慣れないとスカスカに感じて何だか物足りなく、実際に短時間ですぐに読めます。電子版も試読していたので、絵面が細かいと電子書籍にしたときに読みにくいからだとようやく気づきました。その視点で他の青年漫画誌を見ても同様の傾向は顕著です。昔の漫画とは明らかに変わってきています。

確かにスマホで電子版の漫画を読むときに、かつて愛読した小林よしのりさんの『ゴーマニズム宣言』のように、細かなコマ割りとぎっちりと小さいな文字で、背景まで緻密に書き込んだ力作は読みにくいでしょう。
弊社は紙書籍がメインではありますが、電子版との同時発売を進めていますので、電子化への配慮も必要になります。

文化も商いも時代とともに変わります。それも予想していなかった形で。遅れずについて行かなければ…(最近、こればっかりですが 笑)と、思いを新たにしています。

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