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お知らせ(2019年05月)

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本日、「ブレス・ハザードプロジェクト」プレスセミナーの取材に行ってきました。『口臭白書2019』として、日本人の口臭の現状と課題がマスコミに向けて発表されました。

国際的に見て日本人の清潔好きは有名ですが、こと口臭に関しては、来日する外国人が閉口するという話は、昨今しばしば聞かれます。
来年はいよいよ東京オリンピックです。訪れる外国人の数もぐっと多くなります。口臭が原因で日本のイメージダウンが起きてしまっては、歯科に関わる人間としては責任を感じます。

外国人でなくても、会話や対面する相手の口臭が強いと、口臭の原因となるVSCガスには「殺傷能力がある」という話も現実的に感じられます。私自身も人を殺してしまわないように気をつけなければ(苦笑)、と肝に銘じています。



都道府県別の口臭ケア意識調査では、1位が徳島県、3位が高知県と、四国勢が上位に2県も入りました。徳島と言えば「阿波商人」、事前の予防が結局おトクであるという合理的な商人気質が原因では?とのユニークな解説もなされています。(大阪も4位なので、真実味を帯びてきます。)

口臭に限らず臭いの問題は、たとえ親しい相手でもそれを指摘するのがためらわれ、そのため自分では気づかずに周りに迷惑をかけている場合が往々にしてあります。やはり、家族など親しい相手には、きちんと伝えてあげたほうが絶対に本人のためです。
今回のセミナーで、口臭の度合いを計測する機器も紹介されましたが、身近な人の嗅覚できちんと「体感臭度」を判定してもらったほうが、現実的な成果が得られるように思います。

歯や歯茎だけでなく舌の清掃が大切であることが、近年は一般でも知られるようになり、タンブラシも販売されています。舌苔をきれいにすると口臭の4割が解消するとも言われます。
また、デンタルフロスなど、各種の歯科清掃用品の有効利用で、口腔内を清潔に保つことがとても大切です。歯科医院での定期健診によるプロフェッショナルツースクリーニングと、ブラッシング指導による適正な日常の口腔ケアの両面が求められます。

弊社刊の『口臭診療マニュアル』は好評のうちに在庫が完売、現在は電子書籍として復刻販売してております。「試し読み」のうえ、ご購読を是非ご検討ください。

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『季刊 歯科医療』で「お口の取扱説明書」を好評連載中の吉田渉先生と、弊社刊『ここまでできる!スポーツ歯学から』の編者のお一人である竹内正敏先生と交友があると知ったのは、数か月前のことです。

吉田先生は鳥取県開業、竹内先生は京都府開業で、場所的にすごく近いわけでも、出身校の関わりもありません。『季刊 歯科医療2019年冬号』の吉田先生の連載中で、頭部組織解剖図のイラスト作成で、改変の元となる図が竹内正敏先生の著書から引用されているのを見たとき、「おや?」と思いました。同イラストは、2019年春号にも引用されています。


 (「季刊 歯科医療2019年春号」109頁より」)

竹内先生の原図を改変したこのイラストは、吉田先生の咀嚼理論を解説する際にとても有用な図になっています。
吉田先生は、「閉口筋と胸鎖乳突筋の触診からその患者さんの咀嚼方法が大まかにわかる」と言い、「筋肉は正直なものです」と述べています。スポーツ歯学にも通じることです。

吉田先生によると、連載を開始した後の昨年10月に『ここまでできる!スポーツ歯学から』が発行され、竹内先生とお二人で「第一歯科出版でつながったね(笑)」と、お話しされたそうです。それを伺ったとき、私もとてもうれしくなりました。
お二人の歯科臨床に対する考え方はとても似たところがあります。それが「健康歯学」です。予防を超えた健康歯学が、今こそ求められています。

「精神の安定のためにブラキシズムは悪くない」とおっしゃる先生もいます。確かにブラキシズムにより、精神疾患から免れているとしたら、必要な面もあるかもしれません。ただし、それも程度問題であることは、私の知人で強いブラキシズムにより歯を失ったケースがあることから明らかです。

一般の方々の中にも、「軟らかい物ばかり噛んでいると歯や顎が弱くなる」「硬い物を食べたほうが健康のために良い」と思い込んでいる人たちもいまだにいます。お口はそんな頑丈なものではないことを、もっと広く知らせていくことが大切です。情報発信の重要性を痛感させられます。

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一昨日で10連休も終わり、昨日から令和元年の仕事始めです。
弊社の創業は昭和61年10月ですが、法人化は平成元年のはじめ、まさに平成とともに株式会社第一歯科出版は歩んできました。

当時愛読していた漫画週刊誌に木村和久氏の連載「平成元年の歩き方」(翌年からは「平成の歩き方」と改題)が開始し、「アッシー君」などの流行語を生みだしたことも懐かしく思い出されます。
振り返ると、平成を歩んだ弊社の30年間は、バブルで盛り上がった平成初期の世間一般の歩みとは程遠い、きわめて地味な「平成の歩き方」でした。しかし、それでよかったのだと今は思います。

弊社の雑誌『季刊 歯科医療』は、当時の誌名は『デンタルアスペクト』でした。
1989年冬号が昭和64年1月1日発行、1989年春号が平成元年4月1日発行になります。







特集はそれぞれ補綴と知覚過敏、もちろん内容は今日の水準とは当然異なりますが、臨床に密着したテーマを地道に探求するという点で、基本的な編集姿勢はあまり変わらないように思います。

平成が終わり令和となり、また新たな時代のスタートと気持ちを引き締めています。
変えてはならないものは変えず、刷新するものは刷新し、常に歯科界への貢献を忘れずに精進していきたいと思います。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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