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お知らせ(2023年11月)

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11月8日は「いい歯(118)」の日、恒例のベストスマイル・オブ・ザ・イヤー(2023、日本歯科医師会主催)が今年も東京の丸ビルホールで開催されました。

高橋英登会長の挨拶に始まった同セレモニーですが、8020運動の成果が確実に上がっていること、国民のお口の健康ひいては全身に健康を推進するために、今後も邁進していくことが確認されました。
なかでも、う蝕は減少しているものの、若年層の歯周病(予備軍を含む)が増加していることなど、最近の趨勢を興味深く拝聴させていただきました。今後も歯科界に求められる役割は、ますます期待されていることを再認識させられました。
そして、今年の受賞者である乃木坂46出身の白石麻衣さん、そして子役時代からおなじみの鈴木福さんが登壇されました(もちろん、その前に「よ坊さん」も登場済みです)。



白石さんは、アップの髪型と黒いドレス姿で、スタイルの良さと小顔がいっそう際立ちます。もう「美人!」としか言いようのない大人の女性の美しさで、アイドルを超えた正統派としてステップアップしている様子がよくわかります。
そして鈴木さん、勝手に親しみを込めて「福ちゃん」と呼ばせていただきますが、身長も伸びてすっかり大人になり、それでいて子役の頃の愛らしさも残し、今後が楽しみな俳優さんに成長されています。



二人とも綺麗な口元で、ベストスマイルにふさわしい良い笑顔です。
司会者から歯とお口で気を付けていることを尋ねられ、白石さんは「よく嚙んで食べる」と答えました。ここで私は、思わず「ん?」となってしまいました。

弊社発刊の「お口の取扱説明書ー健康でいたければ、よく嚙むのをやめなさい」(吉田渉著)をご購読の皆様はご存じと思いますが、同書では「よく嚙む」イコール「強く何度もしっかり嚙む」とこれまでは解釈されてきて、そのために歯と口の健康を害していることを強く訴えています。
私は吉田理論は正論であると確信し、できるだけ多くの人たちに、「よく嚙む」は誤解を招く言葉であり、「やさしくゆっくり嚙む」ことを周知したいと考えていましたが、なかなか伝わっていないのが現実のようです。
白石さんは、食後に歯を磨くタイミングも「食事の後、すぐ」とも答えており、旧来の「常識」に沿う回答をしています。真面目な方なのだな、と思います。

福ちゃんは、ご自身の今年一番の笑顔は、仕事で仮面ライダーに変身できたときだと答え、会場を笑わせました。子どもの頃からの憧れだったとのことで、童心を残した可愛い福ちゃんの姿を見せてくれました。
歯や口で気を付けていることは、左右の歯でバランスよく嚙むようにしている、そして歯を磨くタイミングは「食後30分くらいまでに」と話されました。片側嚙みの弊害を教えてもらったそうで、良いブレーンにも恵まれているようです。

お二人とも、「自分の笑顔で周りを笑顔にできれば」「福来たる、となるように」と目標を話されており、それはもう十分に達成できていると感じるひと時でした。当日のお二人の笑顔を思い出すと、私も思わず微笑ましい気持ちになります。

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10月31日に、東京・市ヶ谷で開催された第14回歯科プレスセミナー(日本私立歯科大学協会主催)に行ってきました。
今回のテーマは、女性歯科医師の活躍についてです。

旧帝大系の医学部で女性初の教授となった水田祥代先生(学校法人福岡学園理事長、元九州大学医学部教授)の基調講演は「女性歯科医師のキャリア構築と現状~女性歯科医師にみる柔軟なキャリアデザイン」と題するものです。6歳で医師を志し九州大学医学部へ進学、小児外科医として九州大学病院長や同大学副学長にまで上り詰めた華々しい経歴と、その間のご努力とご苦労などを、ユーモアあふれる語り口でご披露されました。

当時男性が中心であった分野で、女性が輝くことが難しかった時代に、周囲の雑音や障壁にめげることなく、強く生き抜いた女性医師の草分けとも言える先生で、吉岡弥生賞をはじめ、国内外の有力な賞を多数受賞しています。小柄なお体のどこにそのようなバイタリティーがあるのかという、先生によれば人生の三つの坂「上り坂」「下り坂」そして「まさかの坂」のまさかの連続だったという、怒涛の如くの波乱万丈の生きざまに、深く感嘆させられました。
スクリーンに流れたお写真を見ると、学生時代から現在まで一貫してショートカットを貫いています。整ったお顔立ちにベリーショートがよく似合うので、そのためかもしれませんが、例えば臨床現場で長い髪が落ちたり邪魔になるなどして、「これだから女は・・・」と言わせないぞ、という意志と強さの表れのようにも感じました。
現在は、福岡歯科大学の理事長として、歯科の分野でそのお力を発揮されています。当日は、公私ともに親交の深い、歯科医師で参議院議員の比嘉奈津美先生も同席してくださいました。



その後は、水田先生の進行により、3人の現役女性歯科医師によるパネルトークが開かれました。パネリストは皆さん、ご夫君もお子さんもいらっしゃり、子育てをしながら歯科医師として活躍されています。そのうえお三人ともお美しく、身なりも洗練されています。いや、これでは完ぺきではないか…恵まれていすぎないか?と、やや複雑な思いもよぎります。ここまでできないと、女性は活躍したことにならないわけ?と。
私の親族で、彼女たちと同年代であるけれど、九州の一般家庭に生まれ国立の歯学部を卒業して地元で勤務医として勤めている、そういう本当に一人で歯を食いしばって頑張っているような女性歯科医師も、パネリストに加えてほしかったとも思います。

最後に質疑応答の時間があり、同行した弊社女性スタッフが何か言いたそうなので尋ねると、本セミナーで煽り文句のように何度も出てきた「リケジョ」という言葉が差別用語ではないかと疑問であると言います(あくまでも主催者側や資料の問題として)。「リケダン」とも「ブンケジョ(文系女子)」とも言わないのに、わざわざ理科系の女性に限って、しかもはしゃぐように「リケジョ」と言っている時点で違和感があると言うのです。
確かに一理あるので、挙手しての発言を勧めましたが、「応援する立場なのに、せっかくの趣旨をぶち壊すようなことは言えない」とのことでした。

言葉狩りはしたくありませんが、差別だと感じる人が少なからずいるのなら、その言葉は避ける必要があると、編集者の立場としては思います。現在社会は性差に非常に敏感です。歯科は遅れていると言われないためにも、ほんの少しの配慮で解決する問題ではないでしょうか。

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