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編集長のブログ159 残暑お見舞い申し上げます - 2024.08.08
毎日暑いです。今年の立秋は8月7日(昨日)なので、暑さ真っ盛りの現在の気候は「残暑」になるのですね。皆さまもこれから夏休みを控えている方、あるいは既に夏休み中など、開催中の熱いオリンピックも観戦しながら、猛暑のなかを過ごされていることと存じます。
私も通勤や外出時は汗びっしょりで、今年の暑さはかなりこたえています。
毎年著者の奥様からいただく暑中見舞のグリーティングカードが、今年は金魚鉢でした。しばし眺めては涼を取らせていただいていますが、温度計も付いている優れもので、冷房中の室内でも30度を示しているところがなかなかです。

そんな折、本日は別の著者の先生から仙台名物「笹かまぼこ」の詰め合わせを戴きました。早速一枚をおやつで賞味させていただきましたが、厚さ1.5センチほどの大判サイズで、袋を持ったときは2枚入りかと勘違いしたほどです。名物の名を裏切らず、ぷりぷりした食感と上品な味わいで大変美味でした。ありがとうございます。

ふと気づきましたが、当ブログはここまでで「暑い(夏)」「熱い(オリンピック)」「厚い(笹かまぼこ)」と、3種の「あつい」が並びました。これでオチがついたことにしようと思います。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様も熱中症などにお気をつけてお過ごしください。
私も通勤や外出時は汗びっしょりで、今年の暑さはかなりこたえています。
毎年著者の奥様からいただく暑中見舞のグリーティングカードが、今年は金魚鉢でした。しばし眺めては涼を取らせていただいていますが、温度計も付いている優れもので、冷房中の室内でも30度を示しているところがなかなかです。

そんな折、本日は別の著者の先生から仙台名物「笹かまぼこ」の詰め合わせを戴きました。早速一枚をおやつで賞味させていただきましたが、厚さ1.5センチほどの大判サイズで、袋を持ったときは2枚入りかと勘違いしたほどです。名物の名を裏切らず、ぷりぷりした食感と上品な味わいで大変美味でした。ありがとうございます。

ふと気づきましたが、当ブログはここまでで「暑い(夏)」「熱い(オリンピック)」「厚い(笹かまぼこ)」と、3種の「あつい」が並びました。これでオチがついたことにしようと思います。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様も熱中症などにお気をつけてお過ごしください。
編集長のブログ158 『ティッシュレベルインプラント』発刊! - 2024.05.14
日本橋インプラントセンター理事長 玉木仁先生の『ティッシュレベルインプラント』がついに発刊いたしました。
振り返れば、本書は8年前に出版が企画され、玉木先生にかなりの段階までご執筆いただきながら2度にわたり中断・・・という非常に苦難な道のりを経て、ようやく発刊までたどりつきました。
完成してみれば、非常に素晴らしい出来栄えです。
玉木先生の発案によるものですが、なんと「ベーシック編」と「アドバンス編」の2冊の上製本が箱入りでセットという、大変美麗で立派な体裁です。印刷関係者にも「なかなかこういう本は見たことがないですね」と言わしめたほどです。

そして肝心の中身は、長期的予後が良好なティッシュレベルインプラントについて、学術的なエビデンスを充分に踏まえたうえで実際の臨床例を提示しています。しっかりとしたエビデンスに基づいているため、基礎を含む大学関係者やインプラント界の大御所の先生方が推薦してくださっています。
実は先日、サイン本を希望する200名あまりの購読予約者のために、玉木先生は弊社を訪問し4時間以上も集中してサインをしてくださいました。そこには「すべては患者さんのために!」というメッセージもしたためられています。
インプラントの長期的な予後が良いことは真に患者さんのためになることであり、また患者さんが喜べば歯科医師も幸せになれます。玉木先生からは「ボーンレベルインプラントユーザー必見!」というキャッチコピーもお寄せいただきました。本書はすべてのインプラントユーザーにお読みいただきたい本です。
弊社と玉木先生を結び付けてくれたのは、即時荷重インプラントのパイオニアである松元教貢先生です。お仲間に「元(げん)ちゃん」の愛称で親しまれ、残念ながら昨年急逝された松元先生は、玉木先生の実力と才能を高く評価し、弊社で書籍を出版することを勧めてくださいました。「お陰様で良い本ができましたよ」と報告し、感謝を捧げたいと思います。
振り返れば、本書は8年前に出版が企画され、玉木先生にかなりの段階までご執筆いただきながら2度にわたり中断・・・という非常に苦難な道のりを経て、ようやく発刊までたどりつきました。
完成してみれば、非常に素晴らしい出来栄えです。
玉木先生の発案によるものですが、なんと「ベーシック編」と「アドバンス編」の2冊の上製本が箱入りでセットという、大変美麗で立派な体裁です。印刷関係者にも「なかなかこういう本は見たことがないですね」と言わしめたほどです。

そして肝心の中身は、長期的予後が良好なティッシュレベルインプラントについて、学術的なエビデンスを充分に踏まえたうえで実際の臨床例を提示しています。しっかりとしたエビデンスに基づいているため、基礎を含む大学関係者やインプラント界の大御所の先生方が推薦してくださっています。
実は先日、サイン本を希望する200名あまりの購読予約者のために、玉木先生は弊社を訪問し4時間以上も集中してサインをしてくださいました。そこには「すべては患者さんのために!」というメッセージもしたためられています。
インプラントの長期的な予後が良いことは真に患者さんのためになることであり、また患者さんが喜べば歯科医師も幸せになれます。玉木先生からは「ボーンレベルインプラントユーザー必見!」というキャッチコピーもお寄せいただきました。本書はすべてのインプラントユーザーにお読みいただきたい本です。
弊社と玉木先生を結び付けてくれたのは、即時荷重インプラントのパイオニアである松元教貢先生です。お仲間に「元(げん)ちゃん」の愛称で親しまれ、残念ながら昨年急逝された松元先生は、玉木先生の実力と才能を高く評価し、弊社で書籍を出版することを勧めてくださいました。「お陰様で良い本ができましたよ」と報告し、感謝を捧げたいと思います。
編集長のブログ157 『SH療法』出版記念パーティー 2024.04.07 - 2024.04.07
本日昼から『1日8時間で対応できるSH療法』(弊社より2024年1月刊)の出版記念パーティーに参加いたしました。
本書の筆頭著者であり、SHTA(Star Hill Therapy Association)代表である星岡才賢先生の挨拶により、パーティーが始まりました。

SH療法は、これまでの床矯正の概念を打ち破り、1日8時間、すなわち就寝時の器具の装着のみで狭窄歯列弓に対応でき、原則的に非抜歯による治療のため、健全歯の抜去に抵抗のある患者さんにもとても喜ばれます。しかも、患者自身で器具を調整できるため、他の両方に比べ頻繁な来院も必要なく、術者にとっても嬉しい治療法です。
同書に推薦文をいただいた齋藤滋先生、特別寄稿をご執筆いただいた岡崎好秀先生や今井一彰先生等も、パーティーにお見えになられました。
「あ・い・う・べ体操」で高名な今井先生は、来賓ご挨拶で医師のお立場から「2030年には医師は飽和状態。これからは医科も予防に目を向けなければならない。予防は歯科がリードしているから、医科から歯科に寄ってくる」という、歯科にとって明るい未来展望を披歴してくださいました。そとて、そのためにも、SH療法はさらに広まるべきというご希望です。

SH療法をさらに普及させるために、星岡先生らのSHTA幹部は、定期的に勉強会を開催して新規会員のために門扉を開くなど、さまざまなご努力をされています。勉強熱心で穏やかで優しい先生が多い同会なので、「矯正はまだ不勉強なのだが・・・」「後から入った会員は居心地が悪いのではないか・・・」などの心配はご無用です。誰でも最初は初心者、患者さんのために皆で一緒に勉強しよう、という方針のSHTAです。
私も歯科図書専門の編集者として、とても優れた療法でありフレンドリーな良い会なので、もっと拡散してほしいと心から思います。
是非一度、お気軽にSHTAの門扉を叩いてみてください。
本書の筆頭著者であり、SHTA(Star Hill Therapy Association)代表である星岡才賢先生の挨拶により、パーティーが始まりました。

SH療法は、これまでの床矯正の概念を打ち破り、1日8時間、すなわち就寝時の器具の装着のみで狭窄歯列弓に対応でき、原則的に非抜歯による治療のため、健全歯の抜去に抵抗のある患者さんにもとても喜ばれます。しかも、患者自身で器具を調整できるため、他の両方に比べ頻繁な来院も必要なく、術者にとっても嬉しい治療法です。
同書に推薦文をいただいた齋藤滋先生、特別寄稿をご執筆いただいた岡崎好秀先生や今井一彰先生等も、パーティーにお見えになられました。
「あ・い・う・べ体操」で高名な今井先生は、来賓ご挨拶で医師のお立場から「2030年には医師は飽和状態。これからは医科も予防に目を向けなければならない。予防は歯科がリードしているから、医科から歯科に寄ってくる」という、歯科にとって明るい未来展望を披歴してくださいました。そとて、そのためにも、SH療法はさらに広まるべきというご希望です。

SH療法をさらに普及させるために、星岡先生らのSHTA幹部は、定期的に勉強会を開催して新規会員のために門扉を開くなど、さまざまなご努力をされています。勉強熱心で穏やかで優しい先生が多い同会なので、「矯正はまだ不勉強なのだが・・・」「後から入った会員は居心地が悪いのではないか・・・」などの心配はご無用です。誰でも最初は初心者、患者さんのために皆で一緒に勉強しよう、という方針のSHTAです。
私も歯科図書専門の編集者として、とても優れた療法でありフレンドリーな良い会なので、もっと拡散してほしいと心から思います。
是非一度、お気軽にSHTAの門扉を叩いてみてください。
編集長のブログ156 単行本「狭窄歯列弓に1日8時間で対応できるSH療法」発刊 - 2024.01.10
このたび、単行本「狭窄歯列弓に1日8時間で対応できるSH療法~今すぐ取り組むための完全マニュアル~」が発刊されました。
神奈川県開業の星岡才賢先生は、一般開業医の行う矯正治療の第一人者であり、SH療法の開発者です。本書は、星岡先生を代表としてSH療法に賛同した歯科医らと結成したSHTA(Star Hill Therapy Association)が、満を持して発刊したマニュアル書です。今すぐ取り組むための情報が網羅されています。
さらに基礎編では、今井一彰・岡崎好秀・葛西一貴・馬場悠男先生が特別寄稿を執筆してくださっており、これは見逃せません。
SH装置は、これまでの床矯正の概念を脱却し、1日8時間、すなわち就寝時の8時間のみの装着で狭窄歯列弓に対応できる画期的な装置です。しかも基本は非抜歯なので、患者さんがとても喜びます。さらに、器具の装着と締めなどを患者さん自身で行えるため、落ち着いた後は2~3か月に一度の来院で済み、患者さんのみでなく術者にとっても負担が少ない治療法です。
矯正治療は受けたいけれど、器具を入れていると邪魔だし他人に見られたくない、虫歯でもない歯を抜かれるのは嫌だ、通院が大変そう、などの理由でためらっている患者さんは少なくありません。SH療法は、そうした患者さんの福音となり得ます。
治療効果は、多数の症例写真で一目瞭然です。弊社ホームページの試し読みから、目次や症例写真の一部が閲覧できます。
https://www.yondemill.jp/contents/61474?view=1
是非ご購読ください。
SHTAでは定期的に勉強会を開催しており、随時会員を募集しています。
https://www.shta.jp/
本書をお読みになり、SH療法に関心を持たれた先生は、是非その門戸を叩いてみてください。
編集長のブログ155 ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2023 - 2023.11.10
11月8日は「いい歯(118)」の日、恒例のベストスマイル・オブ・ザ・イヤー(2023、日本歯科医師会主催)が今年も東京の丸ビルホールで開催されました。
高橋英登会長の挨拶に始まった同セレモニーですが、8020運動の成果が確実に上がっていること、国民のお口の健康ひいては全身に健康を推進するために、今後も邁進していくことが確認されました。
なかでも、う蝕は減少しているものの、若年層の歯周病(予備軍を含む)が増加していることなど、最近の趨勢を興味深く拝聴させていただきました。今後も歯科界に求められる役割は、ますます期待されていることを再認識させられました。
そして、今年の受賞者である乃木坂46出身の白石麻衣さん、そして子役時代からおなじみの鈴木福さんが登壇されました(もちろん、その前に「よ坊さん」も登場済みです)。

白石さんは、アップの髪型と黒いドレス姿で、スタイルの良さと小顔がいっそう際立ちます。もう「美人!」としか言いようのない大人の女性の美しさで、アイドルを超えた正統派としてステップアップしている様子がよくわかります。
そして鈴木さん、勝手に親しみを込めて「福ちゃん」と呼ばせていただきますが、身長も伸びてすっかり大人になり、それでいて子役の頃の愛らしさも残し、今後が楽しみな俳優さんに成長されています。

二人とも綺麗な口元で、ベストスマイルにふさわしい良い笑顔です。
司会者から歯とお口で気を付けていることを尋ねられ、白石さんは「よく嚙んで食べる」と答えました。ここで私は、思わず「ん?」となってしまいました。
弊社発刊の「お口の取扱説明書ー健康でいたければ、よく嚙むのをやめなさい」(吉田渉著)をご購読の皆様はご存じと思いますが、同書では「よく嚙む」イコール「強く何度もしっかり嚙む」とこれまでは解釈されてきて、そのために歯と口の健康を害していることを強く訴えています。
私は吉田理論は正論であると確信し、できるだけ多くの人たちに、「よく嚙む」は誤解を招く言葉であり、「やさしくゆっくり嚙む」ことを周知したいと考えていましたが、なかなか伝わっていないのが現実のようです。
白石さんは、食後に歯を磨くタイミングも「食事の後、すぐ」とも答えており、旧来の「常識」に沿う回答をしています。真面目な方なのだな、と思います。
福ちゃんは、ご自身の今年一番の笑顔は、仕事で仮面ライダーに変身できたときだと答え、会場を笑わせました。子どもの頃からの憧れだったとのことで、童心を残した可愛い福ちゃんの姿を見せてくれました。
歯や口で気を付けていることは、左右の歯でバランスよく嚙むようにしている、そして歯を磨くタイミングは「食後30分くらいまでに」と話されました。片側嚙みの弊害を教えてもらったそうで、良いブレーンにも恵まれているようです。
お二人とも、「自分の笑顔で周りを笑顔にできれば」「福来たる、となるように」と目標を話されており、それはもう十分に達成できていると感じるひと時でした。当日のお二人の笑顔を思い出すと、私も思わず微笑ましい気持ちになります。
高橋英登会長の挨拶に始まった同セレモニーですが、8020運動の成果が確実に上がっていること、国民のお口の健康ひいては全身に健康を推進するために、今後も邁進していくことが確認されました。
なかでも、う蝕は減少しているものの、若年層の歯周病(予備軍を含む)が増加していることなど、最近の趨勢を興味深く拝聴させていただきました。今後も歯科界に求められる役割は、ますます期待されていることを再認識させられました。
そして、今年の受賞者である乃木坂46出身の白石麻衣さん、そして子役時代からおなじみの鈴木福さんが登壇されました(もちろん、その前に「よ坊さん」も登場済みです)。

白石さんは、アップの髪型と黒いドレス姿で、スタイルの良さと小顔がいっそう際立ちます。もう「美人!」としか言いようのない大人の女性の美しさで、アイドルを超えた正統派としてステップアップしている様子がよくわかります。
そして鈴木さん、勝手に親しみを込めて「福ちゃん」と呼ばせていただきますが、身長も伸びてすっかり大人になり、それでいて子役の頃の愛らしさも残し、今後が楽しみな俳優さんに成長されています。

二人とも綺麗な口元で、ベストスマイルにふさわしい良い笑顔です。
司会者から歯とお口で気を付けていることを尋ねられ、白石さんは「よく嚙んで食べる」と答えました。ここで私は、思わず「ん?」となってしまいました。
弊社発刊の「お口の取扱説明書ー健康でいたければ、よく嚙むのをやめなさい」(吉田渉著)をご購読の皆様はご存じと思いますが、同書では「よく嚙む」イコール「強く何度もしっかり嚙む」とこれまでは解釈されてきて、そのために歯と口の健康を害していることを強く訴えています。
私は吉田理論は正論であると確信し、できるだけ多くの人たちに、「よく嚙む」は誤解を招く言葉であり、「やさしくゆっくり嚙む」ことを周知したいと考えていましたが、なかなか伝わっていないのが現実のようです。
白石さんは、食後に歯を磨くタイミングも「食事の後、すぐ」とも答えており、旧来の「常識」に沿う回答をしています。真面目な方なのだな、と思います。
福ちゃんは、ご自身の今年一番の笑顔は、仕事で仮面ライダーに変身できたときだと答え、会場を笑わせました。子どもの頃からの憧れだったとのことで、童心を残した可愛い福ちゃんの姿を見せてくれました。
歯や口で気を付けていることは、左右の歯でバランスよく嚙むようにしている、そして歯を磨くタイミングは「食後30分くらいまでに」と話されました。片側嚙みの弊害を教えてもらったそうで、良いブレーンにも恵まれているようです。
お二人とも、「自分の笑顔で周りを笑顔にできれば」「福来たる、となるように」と目標を話されており、それはもう十分に達成できていると感じるひと時でした。当日のお二人の笑顔を思い出すと、私も思わず微笑ましい気持ちになります。
編集長のブログ154 第14回歯科プレスセミナー 2023.10.31 - 2023.11.03
10月31日に、東京・市ヶ谷で開催された第14回歯科プレスセミナー(日本私立歯科大学協会主催)に行ってきました。
今回のテーマは、女性歯科医師の活躍についてです。
旧帝大系の医学部で女性初の教授となった水田祥代先生(学校法人福岡学園理事長、元九州大学医学部教授)の基調講演は「女性歯科医師のキャリア構築と現状~女性歯科医師にみる柔軟なキャリアデザイン」と題するものです。6歳で医師を志し九州大学医学部へ進学、小児外科医として九州大学病院長や同大学副学長にまで上り詰めた華々しい経歴と、その間のご努力とご苦労などを、ユーモアあふれる語り口でご披露されました。
当時男性が中心であった分野で、女性が輝くことが難しかった時代に、周囲の雑音や障壁にめげることなく、強く生き抜いた女性医師の草分けとも言える先生で、吉岡弥生賞をはじめ、国内外の有力な賞を多数受賞しています。小柄なお体のどこにそのようなバイタリティーがあるのかという、先生によれば人生の三つの坂「上り坂」「下り坂」そして「まさかの坂」のまさかの連続だったという、怒涛の如くの波乱万丈の生きざまに、深く感嘆させられました。
スクリーンに流れたお写真を見ると、学生時代から現在まで一貫してショートカットを貫いています。整ったお顔立ちにベリーショートがよく似合うので、そのためかもしれませんが、例えば臨床現場で長い髪が落ちたり邪魔になるなどして、「これだから女は・・・」と言わせないぞ、という意志と強さの表れのようにも感じました。
現在は、福岡歯科大学の理事長として、歯科の分野でそのお力を発揮されています。当日は、公私ともに親交の深い、歯科医師で参議院議員の比嘉奈津美先生も同席してくださいました。

その後は、水田先生の進行により、3人の現役女性歯科医師によるパネルトークが開かれました。パネリストは皆さん、ご夫君もお子さんもいらっしゃり、子育てをしながら歯科医師として活躍されています。そのうえお三人ともお美しく、身なりも洗練されています。いや、これでは完ぺきではないか…恵まれていすぎないか?と、やや複雑な思いもよぎります。ここまでできないと、女性は活躍したことにならないわけ?と。
私の親族で、彼女たちと同年代であるけれど、九州の一般家庭に生まれ国立の歯学部を卒業して地元で勤務医として勤めている、そういう本当に一人で歯を食いしばって頑張っているような女性歯科医師も、パネリストに加えてほしかったとも思います。
最後に質疑応答の時間があり、同行した弊社女性スタッフが何か言いたそうなので尋ねると、本セミナーで煽り文句のように何度も出てきた「リケジョ」という言葉が差別用語ではないかと疑問であると言います(あくまでも主催者側や資料の問題として)。「リケダン」とも「ブンケジョ(文系女子)」とも言わないのに、わざわざ理科系の女性に限って、しかもはしゃぐように「リケジョ」と言っている時点で違和感があると言うのです。
確かに一理あるので、挙手しての発言を勧めましたが、「応援する立場なのに、せっかくの趣旨をぶち壊すようなことは言えない」とのことでした。
言葉狩りはしたくありませんが、差別だと感じる人が少なからずいるのなら、その言葉は避ける必要があると、編集者の立場としては思います。現在社会は性差に非常に敏感です。歯科は遅れていると言われないためにも、ほんの少しの配慮で解決する問題ではないでしょうか。
今回のテーマは、女性歯科医師の活躍についてです。
旧帝大系の医学部で女性初の教授となった水田祥代先生(学校法人福岡学園理事長、元九州大学医学部教授)の基調講演は「女性歯科医師のキャリア構築と現状~女性歯科医師にみる柔軟なキャリアデザイン」と題するものです。6歳で医師を志し九州大学医学部へ進学、小児外科医として九州大学病院長や同大学副学長にまで上り詰めた華々しい経歴と、その間のご努力とご苦労などを、ユーモアあふれる語り口でご披露されました。
当時男性が中心であった分野で、女性が輝くことが難しかった時代に、周囲の雑音や障壁にめげることなく、強く生き抜いた女性医師の草分けとも言える先生で、吉岡弥生賞をはじめ、国内外の有力な賞を多数受賞しています。小柄なお体のどこにそのようなバイタリティーがあるのかという、先生によれば人生の三つの坂「上り坂」「下り坂」そして「まさかの坂」のまさかの連続だったという、怒涛の如くの波乱万丈の生きざまに、深く感嘆させられました。
スクリーンに流れたお写真を見ると、学生時代から現在まで一貫してショートカットを貫いています。整ったお顔立ちにベリーショートがよく似合うので、そのためかもしれませんが、例えば臨床現場で長い髪が落ちたり邪魔になるなどして、「これだから女は・・・」と言わせないぞ、という意志と強さの表れのようにも感じました。
現在は、福岡歯科大学の理事長として、歯科の分野でそのお力を発揮されています。当日は、公私ともに親交の深い、歯科医師で参議院議員の比嘉奈津美先生も同席してくださいました。

その後は、水田先生の進行により、3人の現役女性歯科医師によるパネルトークが開かれました。パネリストは皆さん、ご夫君もお子さんもいらっしゃり、子育てをしながら歯科医師として活躍されています。そのうえお三人ともお美しく、身なりも洗練されています。いや、これでは完ぺきではないか…恵まれていすぎないか?と、やや複雑な思いもよぎります。ここまでできないと、女性は活躍したことにならないわけ?と。
私の親族で、彼女たちと同年代であるけれど、九州の一般家庭に生まれ国立の歯学部を卒業して地元で勤務医として勤めている、そういう本当に一人で歯を食いしばって頑張っているような女性歯科医師も、パネリストに加えてほしかったとも思います。
最後に質疑応答の時間があり、同行した弊社女性スタッフが何か言いたそうなので尋ねると、本セミナーで煽り文句のように何度も出てきた「リケジョ」という言葉が差別用語ではないかと疑問であると言います(あくまでも主催者側や資料の問題として)。「リケダン」とも「ブンケジョ(文系女子)」とも言わないのに、わざわざ理科系の女性に限って、しかもはしゃぐように「リケジョ」と言っている時点で違和感があると言うのです。
確かに一理あるので、挙手しての発言を勧めましたが、「応援する立場なのに、せっかくの趣旨をぶち壊すようなことは言えない」とのことでした。
言葉狩りはしたくありませんが、差別だと感じる人が少なからずいるのなら、その言葉は避ける必要があると、編集者の立場としては思います。現在社会は性差に非常に敏感です。歯科は遅れていると言われないためにも、ほんの少しの配慮で解決する問題ではないでしょうか。
編集長のブログ153 日本歯科医師会創立120周年式典(2023.9.14) - 2023.09.17
9月14日午後4時30分から「日本歯科医師会創立120周年式典 日本歯科医師会・日本歯科医師連盟役員就任パーティー」が、東京都千代田区のホテルニューオータニで開催されました。
まず、蓮池日歯副会長の開会の挨拶で始まり、高橋英登日歯会長の挨拶、続いて会員有功章受賞者を代表して埼玉県の島田篤先生に表彰状が授与されました。
その後、日本歯科医師会・日本歯科医師連盟役員就任パーティーに移り、高橋日歯会会長と太田謙司日歯連盟会長に続き、各来賓の挨拶が行われました。
岸田首相はスケジュールの関係でビデオ挨拶でした。
麻生財務相はにこやかに登壇されました。
麻生財務相は、日歯会が目指す国民皆歯科検診制度の実現に向けて、重要な役割を果たすと目されています。日本歯科医師会・連盟の新役員による新体制が発起し、これからが始まりです。大いに期待し、応援したいと思います。
編集長のブログ152 日本歯科医師会 新体制発足 - 2023.06.18
本年6月14日、7年数か月にわたり日本歯科医師会会長を務められた堀憲郎会長が任期満了でご勇退され、記者会見の様子を日本歯科医師会会館で取材してきました。
新任時の7年余前は、歯科界が逆風にさらされた時期で、まさに渦中の栗を拾うような勇気あるご決断でした。堀先生は温厚で、急峻な改革派ではありませんが、歯科界における「癒し」のようなお立場でもあったように思います。
あの時代に、堀先生であればこそ、歯科に対する国民の信頼を取り戻すことができたのではないでしょうか。
堀憲郎先生、本当にお疲れさまでした。長きにわたりありがとうございました!
そして、翌々日の6月16日、高橋英登先生を新会長とする日本歯科医師会の、新体制発足の記者会見が開かれました。

新体制の役員のメンバーを見ると、実績のあるベテラン陣と、新規の方々とのバランスが絶妙です。理事には5人の女性が就任しています。これまで以上に、女性の力が期待される役員構成となっています。(高橋会長によれば、「女性、男性と意識したのではなく、適任者を選んだら結果としてこうなった」とのこと。)
会長就任のご挨拶では、「皆でやっていく」とおっしゃられていたのが印象的でした。それは役員皆が力を合わせるということであり、かつ会員皆でやっていく、ということです。
私は、社会的に有力な専門職である歯科医師の先生方は、たとえ一人であっても強い力を持っていると思います。その強い「個」が結束して「皆の力」となれば、強靭なものになるのは必須です。
高橋英登先生率いる日本歯科医師会の新体制に非常に期待し、応援させていただきます。
新任時の7年余前は、歯科界が逆風にさらされた時期で、まさに渦中の栗を拾うような勇気あるご決断でした。堀先生は温厚で、急峻な改革派ではありませんが、歯科界における「癒し」のようなお立場でもあったように思います。
あの時代に、堀先生であればこそ、歯科に対する国民の信頼を取り戻すことができたのではないでしょうか。
堀憲郎先生、本当にお疲れさまでした。長きにわたりありがとうございました!
そして、翌々日の6月16日、高橋英登先生を新会長とする日本歯科医師会の、新体制発足の記者会見が開かれました。

新体制の役員のメンバーを見ると、実績のあるベテラン陣と、新規の方々とのバランスが絶妙です。理事には5人の女性が就任しています。これまで以上に、女性の力が期待される役員構成となっています。(高橋会長によれば、「女性、男性と意識したのではなく、適任者を選んだら結果としてこうなった」とのこと。)
会長就任のご挨拶では、「皆でやっていく」とおっしゃられていたのが印象的でした。それは役員皆が力を合わせるということであり、かつ会員皆でやっていく、ということです。
私は、社会的に有力な専門職である歯科医師の先生方は、たとえ一人であっても強い力を持っていると思います。その強い「個」が結束して「皆の力」となれば、強靭なものになるのは必須です。
高橋英登先生率いる日本歯科医師会の新体制に非常に期待し、応援させていただきます。
編集長のブログ151 国民皆歯科検診に向け品川歯科医師会の活動 - 2023.06.11
弊社は東京都品川区東五反田に事務所を構えています。山手線五反田駅から山手線の内側に数分足らずという、都心の便利な立地にあります。
先日、新聞の折込み広告として、B3判2つ折り(折った後のサイズはB4判)の「東京都品川歯科医師会」の広告が配布されました。「『国民皆歯科検診』実現に向け 品川歯科医師会は 区民の皆さんをサポートします!!」と題した広告です。この種の広告としては大判でアピール度は満点、両面フルカラーで明るく見やすいデザインです。


折りたたんだ広告の内側には、品川歯科医師会に加入する歯科医院の住所・電話番号の一覧表が掲載されています。
日本歯科医師会が、国民皆歯科検診制度の実現に向けて大きく進んでいる現在、非常にタイムリーな広告です。それと同時に、都市部の先生方の一部から聞こえてくる「歯科医師会に加入することのメリットが見えない」という疑問に、わかりやすく答えている内容であると言えないでしょうか。
一人の人間が動いたことがきっかけで世界までもが動いた、という例もないわけではありません。しかし多くの場合、一人の力は弱く心もとないのが現実です。
国民皆歯科検診が実現すれば、すべての国民と歯科医師に恩恵があるはずです。日本歯科医師会だけでなく、地域の歯科医師会までが一丸となって、歯科界の悲願である国民皆歯科検診の実現に向けて頑張っているとことを、大変心強く思います。
先日、新聞の折込み広告として、B3判2つ折り(折った後のサイズはB4判)の「東京都品川歯科医師会」の広告が配布されました。「『国民皆歯科検診』実現に向け 品川歯科医師会は 区民の皆さんをサポートします!!」と題した広告です。この種の広告としては大判でアピール度は満点、両面フルカラーで明るく見やすいデザインです。


折りたたんだ広告の内側には、品川歯科医師会に加入する歯科医院の住所・電話番号の一覧表が掲載されています。
日本歯科医師会が、国民皆歯科検診制度の実現に向けて大きく進んでいる現在、非常にタイムリーな広告です。それと同時に、都市部の先生方の一部から聞こえてくる「歯科医師会に加入することのメリットが見えない」という疑問に、わかりやすく答えている内容であると言えないでしょうか。
一人の人間が動いたことがきっかけで世界までもが動いた、という例もないわけではありません。しかし多くの場合、一人の力は弱く心もとないのが現実です。
国民皆歯科検診が実現すれば、すべての国民と歯科医師に恩恵があるはずです。日本歯科医師会だけでなく、地域の歯科医師会までが一丸となって、歯科界の悲願である国民皆歯科検診の実現に向けて頑張っているとことを、大変心強く思います。
編集長のブログ150 MGAを加えれば「新・吉田の分類」が完成か - 2023.04.25
昨年、弊社より発刊された吉田渉先生の『お口の取扱説明書―健康でいたければよく嚙むのをやめなさい』は、タイトルの斬新さからも読者の注目を集め、お陰様で初版第1刷が在庫僅少になりつつあります。
私たちは、子どもの頃から「よく嚙んで食べなさい」と教育されてきました。しかし「よく嚙むこと」イコール「強く何度も嚙む」と解釈してしまったため、よく噛むことによりお口を破壊し、ひいては全身の健康を損なう現状に警鐘を鳴らしたのが、上記単行本「お口のトリセツ」(略称)です。
本書では、患者さんのタイプを仕分けた「吉田の分類」をベースに、各タイプごとの対応をまとめています。
ただし、患者さんの多くは明確な区分はしにくく、境界型も多いため、本書の読者の先生から編集部に「吉田の分類」についての質問が寄せられ、吉田先生から回答をいただいたケースもありました。
そんななか、今月発刊の「季刊歯科医療 2023年春号」の原田幹夫先生の論文「咬合力が強すぎる患者をひと目で見抜く方法」が掲載されました。
すなわち、パノラマエックス線写真から読み取ったMGA(Modifide gonial angle)により咬合力の強さを見抜く指標とする手法です。
いわゆるエラが張った、顎ががっちりした人(ホームベース型や四角い顔)は咬合力が強くなりがちです。咬合力計を持たなくてもパノラマはほとんどの歯科医院で保持しているため、咬合力の強さをMGAで見抜けるというわけです。

そして、口腔内を診査すると、歯の摩耗でプラシキズムがあるかどうかも見てとることができます。原田先生は、MGAが120度より小さいと咬合力が強く出るとして、ブラキシズムの有無とMGAの大小の組み合わせで、歯の破折リスクを診断されています。
この原田論文の展開に、私は思わず膝を打ちました。吉田の分類にこの原田先生のMGA理論を加味すれば、「新・吉田の分類」として最強ではないかと。
人は数字による説明には、納得しやすいところがあります。吉田先生が「健康でいたければよく嚙むのをやめなさい」という信念のもと、これまで培ってきた患者さん指導術に加え、「あなたのMGAは110度だから、歯が破折する恐れがありますよ」と言われれば、さらに効果が上がるのではないでしょうか。
まだまだ発展していく可能性を秘めた吉田渉先生の「お口のトリセツ」です。
私たちは、子どもの頃から「よく嚙んで食べなさい」と教育されてきました。しかし「よく嚙むこと」イコール「強く何度も嚙む」と解釈してしまったため、よく噛むことによりお口を破壊し、ひいては全身の健康を損なう現状に警鐘を鳴らしたのが、上記単行本「お口のトリセツ」(略称)です。
本書では、患者さんのタイプを仕分けた「吉田の分類」をベースに、各タイプごとの対応をまとめています。
ただし、患者さんの多くは明確な区分はしにくく、境界型も多いため、本書の読者の先生から編集部に「吉田の分類」についての質問が寄せられ、吉田先生から回答をいただいたケースもありました。
そんななか、今月発刊の「季刊歯科医療 2023年春号」の原田幹夫先生の論文「咬合力が強すぎる患者をひと目で見抜く方法」が掲載されました。
すなわち、パノラマエックス線写真から読み取ったMGA(Modifide gonial angle)により咬合力の強さを見抜く指標とする手法です。
いわゆるエラが張った、顎ががっちりした人(ホームベース型や四角い顔)は咬合力が強くなりがちです。咬合力計を持たなくてもパノラマはほとんどの歯科医院で保持しているため、咬合力の強さをMGAで見抜けるというわけです。

そして、口腔内を診査すると、歯の摩耗でプラシキズムがあるかどうかも見てとることができます。原田先生は、MGAが120度より小さいと咬合力が強く出るとして、ブラキシズムの有無とMGAの大小の組み合わせで、歯の破折リスクを診断されています。
この原田論文の展開に、私は思わず膝を打ちました。吉田の分類にこの原田先生のMGA理論を加味すれば、「新・吉田の分類」として最強ではないかと。
人は数字による説明には、納得しやすいところがあります。吉田先生が「健康でいたければよく嚙むのをやめなさい」という信念のもと、これまで培ってきた患者さん指導術に加え、「あなたのMGAは110度だから、歯が破折する恐れがありますよ」と言われれば、さらに効果が上がるのではないでしょうか。
まだまだ発展していく可能性を秘めた吉田渉先生の「お口のトリセツ」です。