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編集長のブログ

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すっかり更新をご無沙汰してしまいましたが、相変わらずの新型コロナ禍です。
加えて、ここのところの大雨で、九州ほか各地で大きな被害が発生しています。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

一昨日、『季刊歯科医療』2020年夏号が発売されました。予告を急遽変更し、巻頭に特別企画「コロナショック・医療者にとって感染対策とは?」を掲載いたしました。8人の歯科医院の院長先生に、現状の対応とこれからの展望について、記事をお寄せいただいております。

どの先生方も、この度の思いがけない苦境に、挫けることなくエネルギッシュに立ち向かっていらっしゃいます。歯科界に勇気を与える、素晴らしい提言ばかりで、本当に頼もしく感じます。

執筆者のおひとりである鈴木俊夫先生から、名古屋の三輪神社のアマビエのお札を送っていただきました。疫病を退散させる妖怪としてブームになっています。



3匹のキャラのうち、向かって左側がアマビエですが、ゆるキャラのような愛らしさがありますね。真ん中が三輪神社の象徴のような「福兎」です。
ちなみに弊社スタッフは、右の神主が明らかにウサギなので福ウサギ、真ん中は「ラッコ」だと主張していましたが不正解でした。アマビエを「アマエビ」と読んでいたくらいなので、この程度の間違いは当然なのですが(笑)。

妖怪でも何でもかまわないので、「疫病退散」を祈願したいです。
弊社では上記お札を会社の中心に貼ってあります。
皆様も十分お気をつけて、そして勇気をもって前向きに進んでまいりましょう!

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前回の本ブログで、日本歯科医師会が読売新聞に出稿した全面広告をご紹介いたしました。医療界が新型ウイルス感染対策で非常に難渋している現状で、歯科の臨床現場における感染は、全国的にも未だ報告されていないとのメッセージが国民に向けて発信されました。
私は、歯科がこれまで院内感染予防に注力してきた成果の現れであると高く評価し、歯科の臨床現場における皆様のご努力を誇らしく感じていました。

ところが、昨日、2020年5月8日付の読売新聞夕刊社会面に、「歯科、眼科、ジレンマ 新型コロナ」との大見出しで、「飛沫近く感染恐れ」「休診なら経営打撃」との中見出しが添えられた、ショッキングな記事が掲載されました。


    (「読売新聞2020年5月8日 夕刊」より)

確かに、定期歯科健診などの急を要しない治療は、アポイントメントをずらすなどの措置が取られ、審美治療や自費診療なども今は控えている時期ではあります。経営面での悩みがあるのは当然で、それは医療のみならず他の業種でも同様です。
しかし本当に、数ある医療の標榜科目のなかでも、歯科と眼科は特別に悩ましい状況なのでしょうか。

殊に記事で気になったのは、「患者の口元に近づくため、飛沫を浴びやすい。歯科スタッフの感染も全国で確認されている。」との部分です。
この説明では、歯科治療で飛沫を浴びた歯科スタッフがコロナウイルスに感染したことが「全国で確認されている」と解されてしまいます。しかし、実際は、歯科治療の現場で感染が発生したのではなく、感染者のなかに「職業:歯科医院スタッフ」が含まれるという意味ではないでしょうか。

以前、中部地方の観光牧場のアルバイト女性が、クラスター化した関西のライブハウスに遊びに行き感染した例が報道されていました。たまたまその職業の人から感染者が出たというだけで、「観光牧場が危ない」という話ではありません。日本歯科医師会の発表と矛盾することと併せて考えると、今回の新聞記事も同様の話だと思われます。

私も出版の仕事をしていて、人目を引くタイトルや見出しは大事であると常々感じています。タイトルひとつで売れ行きに如実な影響が出る場合もあります。しかし、同じ「看板に偽りあり」でも、惹句程度で愛嬌として許されるものと、必死で努力している人たちを貶めることになり許されないものとがあると思います。

風評被害を跳ね飛ばすためにも、今後も歯科界の努力は頑張って継続していかなければならない、私たちもより一層の応援が必要だと考えています。

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新型コロナウイルス対策として、歯科医療機関でも緊急性が少ない定期健診などの延期が検討されています。
本日の読売新聞朝刊に、日本歯科医師会が「国民の皆様へ」と題した全国民に向けたメッセージを、全面広告で出稿しました。



紙面には、「治療の延期の際には、対面せずに電話などでご指導させていただくことがあります。」と記載しています。
弊社スタッフが、連休が始まる前の4月下旬に、かかりつけ歯科医院の定期健診の予定でした。アポイントを取ったのはまだ新型コロナ禍が始まる前です。いずれ収束に向かうかと様子を見ていたものの、緊急事態宣言も出て、事態は深刻化する一方です。都内在住で郊外の歯科医院に通っていたため、電車で移動する患者自身のリスクはもとより、万が一東京から都外の歯科医院にウイルスを運んでしまっては大変なことです。

迷いながらギリギリに近い時期になって歯科医院に電話で相談すると、受付の女性スタッフが「それは〇〇さんのご判断で…。」とのことで、ただし「お勧めしません。」ときっぱりと言われたそうです。現在は自覚症状がないこともあり、再アポイントは情勢が落ち着いてから、となりました。
患者の自己判断に任せるが、医院としては勧めないという歯科医院の対応は、模範的なものと言えるでしょう。院長に確認するまでもなく、受付スタッフの段階でスムースに対応していることから、院内における方針が既にきちんと定められていたものと思われます。経営的には患者に来院してほしい面があるかもしれませんが、長い目で考えたときに、今は国民皆が我慢のしどころです。

広告紙面では最後近くに、「歯科医師、スタッフにとって感染リスクが高いとされる歯科医療現場ですが、これまで歯科治療を通じた患者さんの感染報告はありません。」と述べられています。
これまで歯科界が取り組んできた、歯科医療現場における院内感染予防の対策が、如実な成果を上げているように思います。是非このまま、「歯科治療を通じた感染者ゼロ」を全うしていただきたいです。

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すっかり更新をご無沙汰してしまいました。
約1か月半ぶりの更新です(汗)。
「もしかすると編集長が(あるいは身内や周辺が)新型コロナに感染したのでは…」とご心配される向きもあったかと存じますが(!?)、今のところ無事に過ごしております。

4月初旬には、『季刊 歯科医療』2020年春号を発刊いたしました。印刷関係など制作業者の方々、物流業者の皆様のおかげで、無事に市場にお届けすることができました。
ただ、出版の企画から販売まで、業務上のさまざまなことが停滞し、非常に閉塞した日々が続いていると言わざるをえません。



上記写真は、ちょうどひと月前の3月30日、会社近隣の公園で咲いた夜桜です。
弊社の地元の五反田から大崎にかけての目黒川沿いは、都内有数の桜の名所で、例年であれば川沿いの満開の桜の写真をアップするところでした。
今年は控えめに近くの夜桜で…と思い撮影し本ブログに掲載する予定でしたが、今日でもう4月も終わりです。いかに普通の日々を過ごすことが難しいかという現状です。

皆様におかれましてはほとんどの方が、公私ともにコロナ禍の多大な影響を受け、ストレスの多い不安な時期を過ごしていると思います。ゴールデンウイークも「巣ごもり」となり、それも5月6日で終わるのでなく、さらに延長される見通しです。

コロナ後の歯科界のために、巣ごもり中は弊社出版物をご高覧いただければ幸いです。郵便局や運送業者は動いてくださっていますので、ご注文いただければ弊社より速やかに発送させていただきます。また、配達員の訪問をご心配される方は、電子書籍もご利用できます。
とにかく「感染しない」「感染させない」をモットーに、ピンチをチャンスに変えるように頑張っていきたいと思います。

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まだまだ終わりの見えない新型コロナウイルス問題。感染が世界的に広がり、WHOがパンデミックを表明したなか、今夏の東京オリンピックは予定どおり開催できるのでしょうか。

つい10日ほど前は、取引のある都内の事務所でその話題が出たときに、「オリンピックできないんじゃないの。イギリスが代わりにやってあげるとか言い出してるよね?」との声に対し、「それはないない、できるって(笑)」というよう雰囲気でした。

しかし、ここにきて現実的に東京五輪の開催が危ぶまれる声が上がり始め、少なくとも「延期」の議論は避けられないようです。
本日の読売新聞朝刊でも社会面トップで取り上げています。



「五輪開催 心配の声」との大見出しで、小池都知事は中止を否定しています。記事の左下には、聖火リレー走者を務めるアテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんが、アテネで現地の第一走者の女性から聖火の炎を受け継いでいる写真が掲載されています。本来であれば、こちらが大見出しとなるはずであったのに…。

弊社では一昨年10月10日、東京オリンピックに照準を当てスポーツ歯学の周知・発展を図ることを目的として、『ここまでできる!スポーツ歯学から~学校体育からオリンピックまでの健康歯科』を発刊しました。前回の東京五輪開会日である旧「体育の日」に合わせての発刊でした。
今年は暖冬で春の訪れも近く、コロナさえなければ国民皆が東京五輪に向けて高揚感を高めていく右肩上がりの時期であったはずです。残念でなりません。

一昨日は東日本大震災が起きた3.11、震災から10年を目途に区切りをつけるとの政府方針からその前年である今年は大切な年でしたが、コロナの影響で予定されていたさまざまな行事が中止されました。子供たちも含め、日本中がいろいろな意味で活動停止を強いられている現状です。
日本だけではなく全世界的に経済も停滞しており、この問題の早期の終息を祈るしかありません。

私個人としては、ウイルスに侵されないためにうがいと手洗いの励行、食事と睡眠に気を配り体力をつけて免疫力を上げる、行動範囲が狭められるなか日々の業務を確実に履行し充電期間と捉えて今後への糧とする、というところです。
非常時を皆で乗り切っていくしかないと思います。

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新型コロナウイルスの影響で各地で式典・催事等が中止され、また観光地などには人が集まらず、経済の停滞のみならず一般市民の日常生活にも大きな支障を生じています。今月2日からは小中高校の多くが休校となり、行く場所のない子供たちがどう過ごせばよいのかも問題になっています。

そもそも致死率や感染力を考慮すると、ここまで厳戒態勢を取る必要があるのかという疑問は残ります。私の周りに感染者や感染者のそのまた知り合いもいないため、今一つ緊迫感がないところがありましたが、つい先日、地方にある弊社スタッフの実家から徒歩圏内で新型肺炎の患者が発生しました。実家の高齢の母親が電話で「風がこちらに吹いてきてしまった…」と嘆いたそうですが、スタッフも「これではお彼岸のお墓参りにも帰れない」ということです。今更ながらに新型コロナが身近に迫っていることを思い知らされました。

新型コロナウイルスによる社会全体の混乱について、弊社刊『易しく優しい密着総義歯の作り方』『ジャンピングプレートを用いた咬合誘導』の著者である大牟田市開業・大坪建夫先生は、冷静に分析されて、ファックスで私にご意見を寄せてくださいました。大坪先生はウイルスというものの性質から、行政側の取ったさまざまな対応に疑問を持たれています。
そして、新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、大坪先生考案のミラクルマウスピース(MMP)が有効であるとも述べられています。


(『季刊歯科医療』2019年秋号掲載の大坪論文より「MMP」)

大坪先生は、MMPを使用すれば睡眠中も口呼吸ではなく鼻呼吸となるので、口腔内は唾液が保たれウイルスを寄せ付けないというお考えです。恩師の高木友三先生の教えを受け継ぎ、口呼吸から鼻呼吸に変えれば、疾病の多くが防げるという大坪先生らしい論理です。
このMMPは睡眠時無呼吸症候群にも有効なので、もしお悩みの方は編集部までご相談ください。

かつて東日本大震災の福島原発爆発による被害を受けた飯舘村の畜産・酪農家の方が「放射能という目に見えない悪魔が…」と語っていましたが、今回もウイルスという目に見えない敵が相手です。
見えないが故に不安が増幅するのはやむを得ませんが、飛び交う情報に振り回されることなく、冷静な状況判断のもと「正しく怖れる」ことが大切ではないでしょうか。

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TBSの日曜劇場『テセウスの船』は、現代から平成元年にタイムスリップした青年が、大量殺人の冤罪を着せられた父親と家族を救うために奔走する物語です。主人公の田村心(しん)を演ずるのは、昨年、日本歯科医師会主催のベストスマイル大賞に選ばれた竹内涼真さんです。私も授賞式を取材させていただたいたことから、ドラマを視聴するようになりました。

原作は青年誌に連載された東元俊哉さんの漫画で、既に完結しています。ドラマの参考に前半の部分だけでも読んでみようとコミックスを少しずつ購入しましたが、堪え切れずに全10巻を読了してしまいました(笑)。


   (『テセウスの船 10』東元俊哉作 講談社刊)

ただ番宣によると、ドラマでは原作と真犯人が異なるとのことで、違った展開も見せています。タイムスリップという難しい設定から、「どうしてそうなる!」と突っ込みどころ満載ですが、父親役の鈴木亮平さんらの演技が素晴らしく、何よりも熱演する竹内涼真さんが漫画の「心さん」にしか見えないのです。久しぶりに次週が楽しみなドラマです。

「テセウスの船」とは、部品が全部入れ替わってもそれは元の船と同じと言えるのか、という古来からのパラドックスです(浅学で、初めて知りました 汗)。これが人間ならばどうなのか、過去の体験等が変わっても同じ人間と言えるのか、というのが本作のテーマのようです。
私は、過去の積み重ねが現在の自分を形成していると実感するので、過去が変わったら同じ人間とは言えないと思います。中身が変われば、それに伴い顔つきなどの外見も変わるものだと思います。

ドラマで、死刑囚として長年にわたり拘留されている父親役の鈴木亮平さんが見せる、悟りきったような表情と面会者に対する慈愛に満ちた声音は、冤罪で苦しめられた過程で成熟した人間性を表現しているように見えます。
私は、何人かの冤罪被害者とご家族にお会いしたことがありますが、自分のことだけでなく他の冤罪被害者を支援するその方たちの語る言葉は深く重く、私の胸に刺さりました。理不尽な究極の人権侵害を受けた試練により培われた精神性は、強く崇高なものがありました。

「人」を「会社」に置き換えても同様です。過去の上に現在があります。
その中で、魂とか本質というような、変わらない「核」のような部分は確かにあるとは思います。大切な核を見失わず、過去を踏まえて今を生き、そして未来へ…と、いうところでしょうか。

原作本はドラマ化によって火が付き、版元は増刷を繰り返しているそうです(うらやましい限りです)。この出版不況下でも、読者のニーズに合えば本は売れるのだと改めて思い知らされます。
品切れの書店もあるとのことでプレミアが付きそうな状況下でありながら、逆にドラマ化記念として「1~3巻セット」で定価の半額以下の廉価販売に踏み切っています。電子版の無料試読も大幅にページ数を増やしてサービスを拡大し、押せ押せでベストセラー化を推進しています。まさに、損して「大きく」得取れです。歯科図書専門の小出版社からすると、なかなか見習うことも難しいような商法です。

また、コミックスの購入でもう一つ気づいたことがあります。
漫画のコマ割りがざっくりと大きいのです。慣れないとスカスカに感じて何だか物足りなく、実際に短時間ですぐに読めます。電子版も試読していたので、絵面が細かいと電子書籍にしたときに読みにくいからだとようやく気づきました。その視点で他の青年漫画誌を見ても同様の傾向は顕著です。昔の漫画とは明らかに変わってきています。

確かにスマホで電子版の漫画を読むときに、かつて愛読した小林よしのりさんの『ゴーマニズム宣言』のように、細かなコマ割りとぎっちりと小さいな文字で、背景まで緻密に書き込んだ力作は読みにくいでしょう。
弊社は紙書籍がメインではありますが、電子版との同時発売を進めていますので、電子化への配慮も必要になります。

文化も商いも時代とともに変わります。それも予想していなかった形で。遅れずについて行かなければ…(最近、こればっかりですが 笑)と、思いを新たにしています。

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昨日、東京・高田馬場で開催された「第3回 歯初診・外来環・歯援診・か強診のための講習会」に、東京歯科保険医協会様のご厚意により、スタッフとともに参加させていただきました。
4人の講師の先生による5時間半にわたる講演は、幅広い視点からこれまでの歴史も踏まえた最新の情報と未来への方向性を示した非常に価値のある内容でした。



馬場安彦先生の講演では、小児に対して「発達過程に合わせたステージ別の評価と口腔機能管理が必要」であると説かれました。まさに弊社最新刊『成長・発達期における不正咬合の早期治療』(佐藤貞雄・白数明義ほか著)の目指す趣旨と合致します。
また、高齢者に対しては、「口腔機能低下症」という新たな病名が付けられるようになり、ライフステージに応じた口腔機能が求められていることをお話しくださいました。

繁田雅弘先生は、精神医学講座教授のお立場から、高齢者のうつ病と認知症等について疾病の基本的な構造や患者さんへの対応の仕方について、ポイントを示してくださいました。
なかでも、認知症になっても情緒や人格は変わらないこと、また日本は身体的拘束には注意が向けられるが、精神安定剤の投与も欧米では「拘束」の一種として捉えていることなど、医療の厳正な本質を教えられました。

森元主税先生の講演では、訪問歯科診療の需要が今後ますます高まることがよくわかりました。多職種が関わる訪問歯科診療は医療者側としては苦労が多いですが、高齢者の最大の楽しみは「食事」です。人生の終盤を幸福に過ごしていただくために、歯科の果たす役割は非常に大きいです。

総義歯ならば本人や介助者でも着脱が可能だけれど、パーシャルだと果たしてできるのか?というお話は心に残りました。歯を抜かない歯医者が良い歯医者だと言われてきたが、人生の終末期には歯を適切に上手に抜くことのできる歯医者が必要になります。
これは、弊社発行の『噛めない義歯を噛めるようにする技法』の著者・川原田幸三先生がずっとおっしゃっていたことなので、よくわかります。

最後は、坂下英明先生が院内感染対策や緊急時の対応、医療事故等の対策について、過去の事例を紹介しながら、現在求められている水準をお話しいただきました。
スペイン風邪から昨今恐れられている新型コロナウイルスまでわかりやすく網羅し、有名なキンバリー事件やご自身が鑑定人として関わった歯科医療事故訴訟のお話まで、非常に興味深く受講させていただきました。



百数十人の受講生の先生方も皆さん、熱心に受講されていました。
講習会を終えて、私が強く感じたことは「歯科は進んでいる!」ということです。進歩・進化のスピードが速く、非常に高いレベルに向かっているのです。これは本当に頼もしい限りです。同時に、私も遅れずについて行かなければと身を引き締めました。

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1月14日(火)の夜は、有楽町の東京會舘で東京都歯科医師会の新春懇談会に出席しました。少し早めに到着したところ、エレベーター前で周囲の方たちが「あ、会長だ」とざわめき、見ると日本歯科医師会の堀憲郎会長です。
会場のある7階まで同乗させていただきましたが、いつも通りの福々しい笑顔で、ここで会長に出会えたからには今年は良いことがあるぞ・・・、と予感させられました(私の心の中では「福の神」 笑)。

開会後、堀会長の挨拶がありましたが、歯科界のみでなく国や社会全体を見渡したグローバルな視野の中に、主催者である東京歯科医師会への細やかな配慮も盛り込まれたとても良いスピーチでした。会長に就任されてもう少しで丸4年、歯科界が大変な時期に本当にご尽力されたと思います。

私なども最近実感していますが、「オーラルフレイル」という言葉が一般国民にも根付きはじめ、「長生きをしたければ医者ではなく歯医者に行け」など、健康長寿の推進のために歯科が果たす役割に大きな期待が寄せられています。

本懇談会には毎年東京都知事も来賓で見えられます。少し遅れましたが、小池百合子都知事も到着し、時代に即した歯科への期待を話されました。



退場時には私の脇を通られたので会釈したところ、優しく微笑みながら会釈を返してくれました。今年は東京オリンピック、昨年はマラソン会場が急遽北海道に変更されるなど思わぬ事態も起こりました。さぞご苦労も多いことと思いますが、地元東京でのオリンピックを是非成功させていただきたいです。

東京會舘は改装後ということで、建物が非常に綺麗でした。そして、評判通りお料理が素晴らしかったです。ビュッフェ形式でしたが、名物と言われるローストビーフとカレーは、とても美味しく賞味させていただきました。
個人的にはミニサイズのアヒージョに感嘆!自宅ではニンニクとオリーブオイル、あとはせいぜい塩胡椒のみとシンプルな作り方ですが、スパイスの使い方が絶妙です。一流のシェフの料理はやはり違います。お金を出す価値とは何か、改めて考えさせられた思いです。

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新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、昨年来より制作を進めていた佐藤貞雄先生・白数明義先生ほか著『成長・発達期における不正咬合の早期治療』が、1月10日発売です。昨年末に印刷が完了しており、新年の初荷となりました。
下の写真は製本前の刷り取り(刷り出し)です。これを製本して、ハードカバーの上製本に仕上げます。



弊社刊のMEAWシリーズで好評をいただいている佐藤先生・白数先生の最新刊となる本書は、子どもの不正咬合に対し、「様子を見る」のではなく「早期治療」をすすめています。
今回は実際に臨床を担当している白数先生のご子息らも著者に加わり、若草色の表紙からも若い息吹が感じられる出来栄えです。

子どもの齲蝕が著しく減少した現在、成長・発達期の不正咬合に早期から介入し機能的咬合を構築する本治療法は、開業歯科医の生き残り戦略として大変有効であると考えます。近年は矯正専門医でなくても、一般歯科医(GP)がこの分野にどんどん参入し、患者さんにもとても喜ばれています。

ところで、北海道産カボチャの「りょうおもい」という品種をご存じでしょうか。私は昨年初めて食し、「何だ、このカボチャは?!」と驚きました。野菜というよりまるで和菓子のような、スイーツのような甘さとホクホクした触感です。
なお、気になる「りょうおもい」という命名の由来は、生産者(作る人)と消費者(食べる人)とが両想いになるという意味なのだそうです。

不正咬合の早期治療も、有効に臨床に取り入れれば、医療者側と患者さんとの「両想い」となる、素晴らしい治療です。付け足させていただければ、私たちも出版社と読者との両想いを目指していかなければと思います。

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