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編集長のブログ132 「細菌感染・免疫学講座」ハイブリッドセミナー

本日、東京神田三崎町で、セミナー「総合診療歯科治療のための 細菌感染・免疫学講座」が開催され、取材に行ってきました。受講者は、会場参加とWeb参加のいずかを選択できるハイブリッドタイプのセミナーです。
座長は、古くからお付き合いのある横浜市戸塚区開業の渡辺秀司先生です。演者は会場では奥羽大学教授・高橋慶壮先生、そしてもうお一人は九州からWebによる昭和大学医学部客員教授・山口考二郎先生でした。



高橋先生の講演では、免疫力の上げ下げの問題や、インプラント治療において喫煙やプラークコントロールの不良など、施術する患者さんの診断基準の設け方など、興味深く拝聴しました。患者さんを金太郎飴のように一律に見てはいけない、個別化医療が大切であるという前提で、指導をしても従わない患者さんもいることから、ある程度の見切りはやむを得ないと思いました。高橋先生は比喩がお上手で、医師・歯科医師が陥ることがある「ブラックジャックシンドローム」という言葉は初めて知りました。

山口考二郎先生は漢方に大変詳しく、従前より漢方を歯科に取り入れてきた渡辺先生も高く評価される実力者です。私も通院中の皮膚科から漢方薬を処方されており、加えて「季刊歯科医療」で「健康歯学概論」を連載中の清水英寿先生から漢方薬の効能を教えられていたことから、山口先生の講演にはうなずかされることしきりでした。
医科でも歯科においても、西洋医学に東洋医学の良い面を取り入れる治療法は進んでいます。歯科医師国家試験にも出題されるとのことで、今後も東西の医療の融合は進むと思われ、国民にとっても嬉しい医療進化になることを期待します。

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