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編集長のブログ94 吉田渉先生と竹内正敏先生のこと

『季刊 歯科医療』で「お口の取扱説明書」を好評連載中の吉田渉先生と、弊社刊『ここまでできる!スポーツ歯学から』の編者のお一人である竹内正敏先生と交友があると知ったのは、数か月前のことです。

吉田先生は鳥取県開業、竹内先生は京都府開業で、場所的にすごく近いわけでも、出身校の関わりもありません。『季刊 歯科医療2019年冬号』の吉田先生の連載中で、頭部組織解剖図のイラスト作成で、改変の元となる図が竹内正敏先生の著書から引用されているのを見たとき、「おや?」と思いました。同イラストは、2019年春号にも引用されています。


 (「季刊 歯科医療2019年春号」109頁より」)

竹内先生の原図を改変したこのイラストは、吉田先生の咀嚼理論を解説する際にとても有用な図になっています。
吉田先生は、「閉口筋と胸鎖乳突筋の触診からその患者さんの咀嚼方法が大まかにわかる」と言い、「筋肉は正直なものです」と述べています。スポーツ歯学にも通じることです。

吉田先生によると、連載を開始した後の昨年10月に『ここまでできる!スポーツ歯学から』が発行され、竹内先生とお二人で「第一歯科出版でつながったね(笑)」と、お話しされたそうです。それを伺ったとき、私もとてもうれしくなりました。
お二人の歯科臨床に対する考え方はとても似たところがあります。それが「健康歯学」です。予防を超えた健康歯学が、今こそ求められています。

「精神の安定のためにブラキシズムは悪くない」とおっしゃる先生もいます。確かにブラキシズムにより、精神疾患から免れているとしたら、必要な面もあるかもしれません。ただし、それも程度問題であることは、私の知人で強いブラキシズムにより歯を失ったケースがあることから明らかです。

一般の方々の中にも、「軟らかい物ばかり噛んでいると歯や顎が弱くなる」「硬い物を食べたほうが健康のために良い」と思い込んでいる人たちもいまだにいます。お口はそんな頑丈なものではないことを、もっと広く知らせていくことが大切です。情報発信の重要性を痛感させられます。

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