
お知らせ(2025年10月)
編集長のブログ170 日本私立歯科大学協会 第16回プレスセミナー - 2025.10.30
令和7年10月28日、東京市ヶ谷のアルカディアで「日本私立歯科大学協会 第16回プレスセミナー 歯科医師の現状~歯科医師へのニーズの高まり~」が開催され、取材いたしました。会場とインターネットとのハイブリッド式のセミナーです。
日本の全歯科医師の約75%が私立歯科大学ないし私立大学歯学部のご出身だとのこと。歯科界においていわば大勢を占める私学は、国公立とは異なる特性を生かした活動や社会への貢献が可能であり、そしてマスコミなどを通して広く国民に働きかけることが大切です。その理念のもと、2010年10月から始まった歯科プレスセミナーも今年で第16回目を迎えました。
まず、神奈川歯科大学の桜井孝学長による「歯科医師の現状~歯科医師へのニーズの高まり~」の講演がありました。高齢化社会で、訪問歯科診療をはじめとする歯科医師の果たす役割はますます期待されています。 そのなかで印象的であったのが、「職業別年収ランキングで歯科医師は第3位に浮上!」という項目です。令和3年に8位であったものが、令和6年には航空機操縦士と医師に次ぐ3位に上がっていました。注目すべきは、この3年間で医師がやや減額であるのに対し、歯科医師は1.4倍以上に増額し、医師の差も200万円ほどに縮まっていることです。歯学部を目指す学生を増やすには、高収入な職業であることをアピールすることが一番ではないでしょうか。今の若者に限らず、努力が収入に反映することは端的に嬉しいものであり、やりがいに繋がると思うからです。
次の日本歯科大学の沼部幸博教授の基調講演「歯周病と全身疾患との関連の展望」の後に続くパネルトークも、やはり歯科と全身をテーマにした「歯科医師・医療者が語る『口腔から考える全身の健康』」です。
お口の健康は全身の健康に密接に関わることは、最近で一般社会でも認知されるようになってきました。そして、歯科医師は0歳から100歳まで、その人の一生に関わることのできる職業です。これは他の診療科目にはなかなかないことだと思います。そう考えると、歯科の未来は明るいものであると言えます。
歯科の将来に大きな可能性をに見出すことのできる有意義なセミナーでした。
