目次
―Ika-mat system による総義歯臨床のために―
1.術前の診査・診断
2.無歯顎者の下顎偏位度
3.治療用義歯の意義と目的
4.概形印象
5.スタディモデル
6.個人トレーの製作
7.Ika-mat system としての個人トレー治療用義歯の印象採得咬合床)の製作
8.咬合床の製作
9.治療用義歯のための咬合採得
10.印象採得
11.印象採得後の上下顎咬合床の固定
12.治療用義歯のための作業模型の製作
13.咬合器へのマウント
14.前歯部人工歯の選択
15.治療用義歯のための人工歯排列のポイント
16.ティッシュコンディショナー
17.ゴシックアーチトレースによる咬合位の確認
18.Ika-mat systemでの最終義歯の上下顎作業模型の製作および咬合器への装着
19.最終義歯における臼歯人工歯の選択
20.Ageless-Form 臼歯の特長
21.デンチャースペースによる生理的な人工歯排列
22.生理的歯肉形成
23.デンチャーカラーリング ステイン
24.義歯床用レジンの組織
PART2:歯科医師と歯科技工士のリレーション
―効率のよいリレーションのために―
1.金属床のデザイン
2.シングルデンチャー(片側義歯)
3.残根にマグネットを応用した総義歯補綴
4.総義歯補綴とインプラント
5.歯周補綴と総義歯補綴
6.審美補綴
内容説明
上製本
◎写真・図(500 点)で明快にマニュアル化したIka-mat system。
◎無歯顎補綴臨床の成功の秘訣は、歯科医師と歯科技工士の円滑なリレーションが決め手!
<本書の特長>
本書の無歯顎補綴臨床において、そのコンセプトの核となっているのが著者考案の Ika-mat system である。痛くなくよく噛め自然に装着でき、患者さん本来の咬合を生かした無理のなく無駄のない合理的な総義歯をいかに製作するか。それらの要素を満たすために、さまざまな先人の優れた技法を取り込みながら、総義歯製作のプロセスをシステム化した。Ika-mat system とは、それらを総称して表現したものである。
本著者らは、歯科医師および歯科技工士として互いに研鑽を重ね、総義歯製作の最良の協力体制(リレーション)の確立を進めてきた。無歯顎補綴臨床を成功させるためには欠かせない、チェアサイドとラボサイドの連携の取り方に悩んでいる先生方にとって、すぐにでも日常臨床に生かせるヒントが満載されている。