
編集長のブログ172 季刊歯科医療2026年冬号発刊!
今年もよろしくお願いいたします。
東京はここ数日は比較的暖かく、過ごしやすい気候です。
昨日は、都内の基幹路線である山手線が一時不通となり、朝の通勤客などに大きな影響が出ました。弊社は山手線の五反田駅から徒歩3分程の場所に位置しますが、地下鉄や私鉄も通っているため、私やスタッフの通勤には幸い支障が生じませんでした。
しかし、午後になって都心の官庁街に出かける用事があり、もう大丈夫だろうと山手線に乗車すると、まだ混維していました。発車間隔が2~3分おき、遅くとも5分以内には次の電車が到着する山手線はとても便利な路線です。しかし、便利さはそれに慣れ切ってしまっている分、一旦歯車が狂うと大変な混乱になることを再認識しました。つい油断していますが、日ごろの危機管理が大切かもしれません。
さて、今年は単行本の面白い企画が何本か進んでおり、読者の皆様に良い形でお届けできるように頑張らなければなりません。
その前に今月10日、弊社雑誌「季刊歯科医療2026年冬号」が発刊となりました。雑誌の個性や見どころを伝えるために、巻末の「編集後記」を本ブログに転載することにいたします。4本めの編集後記の「F」が私です。ご笑読のうえ、雑誌購読のきっかけにしていただける方がいらっしゃると嬉しいです。

『季刊歯科医療2026年冬号』 編集後記
◉近年、子どもの齲蝕が減少し、歯科医療は矯正治療や口腔機能の改善に重点を置かれるようになりました。かつては「様子をみましょう」と言って先送りにされていた治療も、現在は早期介入の重要性が周知されつつあります。今号では、「口腔機能発達不全症への対応を考える」として、小児における口腔機能発達不全症の早期発見・早期介入等、対応策について特集を組みました。
子どもの口呼吸の弊害が指摘されますが、これは大牟田市開業の大坪建夫先生が、師である高木友三先生から数十年も前に学び、進化させて後進の歯科医師らに伝え続けたことです。いまや、口腔機能管理が保険点数に組み込まれる時代です。
歯科は、幼少時から亡くなるまで、人の一生に関わることのできる幸福な医療であることを、改めて認識させられました。 (Y)
◉昨年12月、弊社が所在する東京・五反田で開催された品川区主催のAI 関連のセミナーに、編集長らと参加しました。私自身は、スマホで検索すると自動的にAI モードが先頭に表示されることが結構あり、無料のチャットGPT を試みた程度の知識しかありません。しかし昨年夏頃、自宅の除湿器の不具合を検索したところ、当該機種は出火の危険性があるためリコール対象になっていることをAI が勝手に教えてくれて、驚いてメーカーに連絡した経験から、「AI さん(もはや「さん」付け)、侮りがたし」の思いを強くしていた矢先でした。
セミナーでは、『AI エージェント』という言葉を初めて聞き、2025年の1年で急速に開発された分野であることを知りました。そして2026年は、それが一般に普及する1年になるとのことです。
SF 作品では、人間が逆にロボットに使われる近未来が描かれることがありますが、AI に支配されないという強い信念さえあれば、非常に有用だと思います。 (K)
◉吉永勉先生のエッセイ『開業歯科医のほんとの言葉』は、今号は「ウサギとカメ」のタイトルで、歯科行政および歯科界に対する、辛口ではあるけれども愛のある叱咤激励の随想を記されています。歯科医師も年齢を重ねるが、患者さんも同じように老いてくるということは、どの世界においても通じるお話です。
幸い、吉永先生の医院ではご子息が後継者として立派にご成長されているので、頼もしい限りです。吉永先生はご自身を「ウサギ」、ご子息を「カメ」にたとえていらっしゃいますが、私はウサギもカメもどちらにも良さがあり、甲乙付けがたいと思っています。
14年近く続いた同エッセイは、電子書籍としてまとめるべく、新年の誓いといたします。 (T)
◉近年は、本当に1年がジェットコースターのように高速であり、変化も激しいと感じます。年齢のせいだけでなく、時代が一つの変革期に来ているのだと思います。『健康歯学概論』を連載中の清水英寿先生は、優れた人形作家でもあり、江戸文化に対する造詣も深く、お話しの面白い方です。そのため、昨年1年間はNHK の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺』の話題で、お互いに盛り上がっていました。
18世紀後半を描いた大河ドラマは初めてであり、子だくさんで知られる徳川家斉の本格的な登場も初のこと。そんな江戸の時代に、果敢に斬新な企画を切り拓き、エンタメの新しい風を吹き込んだ蔦屋重三郎は、まさに時代の風雲児です。現代にも通じる出版文化の歴史に触れ、私も大いに啓発されました。
清水先生は、恐れ多くも私と蔦重を重ねてくださいましたが、今年も志だけは負けずに進んでいきたいと思います。 (F)


