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編集長のブログ178 第44回日本顎咬合学会学術大会・総会

6月14日(日)、有楽町の東京国際フォーラムで開催された第44回日本顎咬合学会学術大会を取材に行ってきました。6月13日から2日間にわたって開催された大会です。私の当日のお目当ては、西川洋二先生、小出馨先生、佐藤貞雄先生の3人の咬合学・咬合治療の大家による「後世に受け継ぎたい咬合の教え」と題された講演です。

一番手の西川洋二先生は、顎関節症の2つの症例を取り上げ、スプリント療法で改善がなされた経過を紹介されました。2人の患者さんは共に、顎関節症が原因でメンタルをもやられ、心療内科等に通院していました。本当に藁にもすがる思いで咬合治療を受けられたのだと思います。
原因の除去をするのが歯科医療であり、下顎位が安定することにより快適な咬合を与える、と話されていました。それが恩師の寿谷一先生からの教えであるとして、それをまた若手歯科医師に伝えるということで、今回のテーマである「後世に受け継ぎたい咬合の教え」にまさにぴったりの講演内容でした。

次に登壇された小出馨先生は、弊社の季刊歯科医療2025年冬号・春号に、「インプラント治療における顎機能診断と咬合構成の要点」とのタイトル(春号はご子息の耀先生と連名)で、計31ページにわたる重厚な論文をご執筆いただきました。
座長の難波錬久先生とは日本歯科大学の同窓であり、弊社も以前お世話になった同大学の小林義典教授のエピソードにも触れられていました。
小出先生もやはり顎関節症と咬合についてお話しされましたが、なかでも触診の重要性について力を込めておられ、後世に教えを受け継ごうとする熱意を感じました。



トリを務められたのは佐藤貞雄先生です。長年にわたり大変お世話になっている先生で、弊社から多数の著書を発刊させていただいております。
当日は先生のかねてからの持論でもあるストレスとブラキシズムの関係について、実験結果などのエビデンスに基づく解説をされ、「ブラキシズムは悪者ではない」ことを説かれていました。



そして、咬合再構成治療で重要なのはやはり下顎位であり、病的な下顎位を治療下顎位に順次誘導するスラビチェックのシークエンシャル咬合の核心を解説され、さらに「犬歯の角度を強くし過ぎるな」というような臨床上の具体的なポイントも伝授してくださいました。

こうした3人の先生方の教えは後世に引き継がれ、後進の方々によってさらに進化していくことを願ってやみません。

弊社では来月(7月)初め、佐藤貞雄先生編著による単行本『咬合再構成における治療下顎位(ThR)って何?』を発刊いたします。
口腔と全身の健康は咬合からです。本書は多数の写真とイラストを駆使し、わかりやすく解説されています。咬合治療の入門編としても最適であり、多くの歯科医師の先生方にお読みいただきたい書籍です。是非ご購読ください。

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