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編集長のブログ70 日本学校歯科医会の記者会見

昨日夕方、一般社団法人 日本学校歯科医会の平成30年記者会見に行ってきました。
学校教育の中で、子供たちの齲蝕の早期発見や、口腔衛生指導において、歯科の果たす役割は大きな価値があり、その活動内容も時代や社会情勢に合わせてますます進化しています。

今回の一番のニュースは、中学校の保健教育に歯科保健教育が取り入れられたことです。生活習慣病などの予防のなかで、心臓病、脳血管疾患、とともに「歯周病」が生活習慣病の一つとして初めて明記されました。


    (挨拶をされる川本強会長)

この記者会見では、事前に取材者側からの質問事項が提示されていました。弊社も、①学校教育のなかのスポーツとスポーツ歯学の関わり、②経済的事情や家庭環境で歯科の恩恵がままならない子供たちへの対応、の2つの質問を提出しておりました。

私の出した質問には副会長の柘植紳平先生が、資料も準備されて丁寧にご回答いただきました。
スポーツ歯学については、接触競技での外傷については既に20年前から対策協議をしているとのことです。バスケットボールなどの部活でも、プレー中の接触で歯や口腔内が傷つけられることは珍しくありません。
さらに、今年は高校野球についても、高野連の協力を得て埼玉県内の某強豪校をモデルケースとして、マウスガードの使用なども含めた対策が模索されており、年内には報告書として結果が出る見込みとのことでした。

また、経済的事情や虐待、ネグレクトなど、家庭の事情を抱える子供たちへの対策も、非常に熱心に取り組まれています。学校歯科保健活動において、口腔環境だけで評価するのではなく、全身状況と、さらに生活環境や社会環境などからも視察し、これらを総合的に評価する、という指針を打ち出しています。こうした学校歯科医の活動が、恵まれない子供たちを救う一助となる、素晴らしい取り組みだと思います。

今後も、日本学校歯科医会を応援させていただきます。

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