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編集長のブログ

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昨日(1月30日)の夜、来る2月に実施される日本歯科医師会会長予備選挙の立会演説会が行われました。高橋英登先生、小林慶太先生、柳川忠廣先生の候補者御三方による活発な質疑応答が実施されました。
事前に用意された質問事項をかいつまんで挙げると、
① 保健医療の平等で適正な運用について
 A 地域格差に対する手立て
 B 自由診療と混合診療の扱いの方向性
② 人口および歯科疾患の減少する中での、歯科の生き抜き方
③ 国民皆歯科検診への方向性
④ 日歯会への未入会者対策
これらに対し、それぞれの候補者のお考えが示されました。



今回の選挙の最大の目玉は、国民皆歯科検診であるとみられます。3人の候補者の先生方は、いずれも実現に向けての積極的な見解を示しています。
高橋英登先生が述べられていましたが、予算を取りたいならば自ら声を上げなければ取れない、ということです。私の知人は「欲しいものは『欲しい』と言わなければ手に入らない」とよく言っていましたが、黙っていても欲しいものが転がり込んでくることは稀であり、そのような幸運な僥倖に期待しているだけでは駄目なのです。

こうした課題への取り組みにおいて懸念されるのが、従前より言われ続けている日本歯科医師会への未入会者の問題です。歯科界が真に切望するものを「取りに行く」ためには、個人の力では弱く、組織としてのまとまった力が必要です。
若い層を中心に未加入者が増加傾向にありますが、歯科医師会への加入には大きな意味があることを、もう一度考え直してほしいです。人がやってくれたことの恩恵だけを期待するのではなく、若い力も含めて結集すれば、歯科界からのアピールはもっと強大なものになるはずです。

そのうえで、会の運営や体質に不満があるのなら、改革を進めていけばよいのではないでしょうか。微力ながら、弊社にできることはお手伝いさせていただければと思います。

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1月26日、日本歯科医師会館における日本歯科医師連盟の定例記者会見に取材に行きました。
日本歯科医師連盟が現在、喫緊の課題として取り組んである「国民皆歯科検診制度」の実現に向けて、政界における立役者のお一人である山田宏参議院議員らのお話を伺いました。



自民党では、令和3年に「国民皆歯科検診」実現議員連盟を発足し、同制度の実現を党の政権公約にも記載しています。さらに、令和4年には国民皆歯科検診実現プロジェクトチームを設立し、「骨太の方針2022」にも明記されました。
日本歯科医師連盟は高橋英登会長を中心に、日本歯科医師会と連携しながら、「歯科医療体制の充実」と、そのための「歯科医療機関の健全な経営環境の整備」を図ってきました。

私も、国民皆歯科検診は歯科界の悲願であり、いわゆる「骨太」に入った時点でもはや夢ではなく、現実的な構想に成長したと捉えています。ここに至るまでの先人の方々や日本歯科医師連盟現会長・高橋英登先生らのご苦労を思うと感慨深く、是非とも実現させていただきたいです。

お口の健康維持は、国民の健康寿命の延伸のために不可欠であり、結果的に医療費の削減にもつながるため、国は歯科に対して大きな期待を寄せています。
現在、わが国では定期的に歯科検診を受けている患者さんは少なくないですが、逆に検診を受けていない人との格差が広がっているように見られます。

国民皆歯科検診制度が施行されれば、歯科医院に来られない高齢患者さんなどに対しては、訪問診療などを利用して検診を受けていただくようになるかもしれません。
これまで埋もれていた潜在的な患者さんが、検診の結果を受けて歯科医院を受信する流れができます。それは歯科医院経営の安定につながります。

国民にとっても歯科界にとっても非常に有益な制度です。そして、制度の実現に伴い忘れてはならないのは、国や国民の期待に応えるために、歯科医師一人ひとりが日々の研鑽を怠らず、しっかりとした診療体制を確立することだと思います。
歯科専門出版社として、専心より応援させていただきます。

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昨日(1月15日)、東京・飯田橋で行われた「高橋英登君に日歯再生を託す会」決起集会に取材に行ってきました。
ご存じの通り、高橋先生は次の日本歯科医師会会長選挙に立候補されています。
歯科界が再興し、歯科の明るい未来を切り拓くために、高橋先生は「国民のため、会員のため、なんとしてもやり遂げる!」をスローガンとして、
 ・「会員を守る」会務執行をやり通します!
 ・日歯の停滞・消極的会務運営を改革します!
と公約されています。

本決起集会には、元 日本歯科医師会会長・大久保満男先生も応援に駆けつけられました。


 〔壇上で、高橋英登先生(左)と応援の握手をされる大久保満男先生(右)〕

大久保先生は会長時代、国民皆歯科検診制度を目指しましたが、果たすことができなかったそうです。しかし、日本歯科医師連盟会長を務められた高橋先生がこの難しい案件を軌道に乗せたとのことで、その手腕と政治力を高く評価されていました。
そして、国民皆歯科検診制度の実行に向けて、高橋先生には是非とも日本歯科医師会会長に就任して大役を担っていただきたいとのお話しでした。

もちろん、対抗候補者である柳川忠廣先生や小林慶太先生も、申し分のない実力をお持ちの先生です。ただ、今回の会長選挙においては、国民皆歯科検診制度という歯科界の悲願を実現させるために、高橋先生を押すたくさんの先生方の思いが、強く伝わってくるような熱気に満ちた決起集会でした。

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新年が明けて早や11日、今日は鏡開きです。
会社の玄関にお供えしたミニサイズの鏡餅をおろしました。

弊社も今年の上半期は、臨床の王道に戻って床矯正とインプラントの成書を発刊予定です。
どちらの書籍も、著者にとっての単行本としては、処女作と言える位置づけです。記念すべき大切な本を弊社に任せていただいた責任は重大です。是非とも良い本に仕上げて発刊し、たくさんの読者に読んでいただきたいと思います。

新年には年賀状の配達とともに、カレンダー状のカードが届きました。いつも季節ごとに、趣向を凝らしたグリーティングカードを送ってくださる著者の奥様からです。



折りたたんだ状態を伸ばすと、一枚の横に長い長方形の厚紙です。それに上手に切り目を入れて、3月はお雛様、5月は兜、7月は七夕・・・というように、月ごとの風物詩を金箔を基調とした和風のイラストに仕上げています。本当によくできています。
奥様によると、これは外国向けの品であろう、と。だから日本の祭日が赤字になっていないとの発見をされており、観察眼はさすがです。

翻って、世の中には見過ごしたほうが楽な事柄や場面も多々あるように思います。有名な日光東照宮の見ざる、聞かざる、言わざる、はひとつの処世術ではあるのでしょうか。そのほうが楽で安全かもしれないと嘆息することはあります。
しかし、見るべきものを見て、聞くべきものを聞き、そして言うべきことを言ってこそ、自分自身が生きる価値があると思います。

幸い現在の日本では一応(笑)、言論の自由が保証されています。真に歯科界のためになるような出版活動ができるように、今年も頑張ります。よろしくお願いいたします。

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本年10月1日発行の弊社新刊 『ワシはヨシナガの 患者さんの胸を打つ言葉と行動』 をお読みいただけたでしょうか。患者さんだけでなく読者の胸を強く打つ本書ですが、このタイトルはある日、著者の吉永勉先生のもとにフッと降りてきてストンと胸に収まったという言葉です。

内輪話ですが、実は編集部では著者発案の上記メインタイトルに加え、『患者さんをつかんで離さない掌握術』 という副題を考案していました。本書は、本当の意味での”吉永流集患術の極意”であると確信し、それを読者に伝えるためには多少ダサくてもわかりやすい表現が良いのではないかと、編集者なりに考えたサブタイトルです。
そこで表紙デザインの初校ゲラには副題を付けていましたが、気配りの吉永先生らしい控えめな表現ですが、いわゆるダメ出しがあり、副題は削除した経緯がありました。
そして本書が完成してみると、やはり余計な副題がないほうが違和感もなく、しっくりと落ち着いています(笑)。

吉永先生は星空を愛しています。つらいときに広大な宇宙の星空を眺めていると、自分のちっぽけな悩みなどどうでもよくなります。本書の「2 星空の章」の最終ページには、一面の星空を撮影した美しい写真が、全面印刷で掲載されています。




本書のコラムでは、学生時代に自ら星になってしまった友人に捧げるような文章もみられました。お二人ともまだお若い当時には、語りかけることができなかった言葉です。今ならば、絶望した友の永遠の旅立ちを引き止めることができたかもしれません。

本書は、集患の秘訣や患者さんへの対応術を示す歯科医院経営書であるとともに、読者ご自身が心の安息を得られる「癒しの処方箋」でもあります。未読の方は、そして特に最近心がお疲れ気味の方は、是非一度お手に取ってみてください。
もちろん、現在、患者さんへの対応や転院で悩まれている先生方は必読です!

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本日、11月8日は、「いい歯の日」です。
日本歯科医師会主催の恒例のイベント「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2022授賞式」の取材に行ってきました。会場は有楽町の丸ビルホールです。
今年のベストスマイルは、モデル兼俳優の井桁弘恵さんと、俳優の神尾楓珠さんです。お二人ともベストスマイル受賞者にふさわしい笑顔を見せてくださいました。



ただ、昨年も気になったのですが、配布された資料には井桁さんの肩書に「女優」という語句が記載されていました。現代社会において、ジェンダーに関わる問題は非常にデリケートです。新聞などでも「女優」や「女医」は使わずに「俳優」「医師」と表記するようになっています。「看護婦」「保母」などの職業名がなくなったのと同じ流れです。あるSNSの書き込みでは、性差別につながるその類の表記はNGワードになっていて、校閲で削除されるという話も聞きました。
日本歯科医師会も是非、世間を広く見渡して時流に沿うことも考えていただければと、僭越ながら思いました。

それはともかく、井桁さんと神尾さんはトークも楽しく、歯科に対する意識もとても高いのお二人です。



井桁さんは、こまめな水分補給で口腔乾燥を防いでいるそうです。大学で笑顔の研究をされていたとのことで、これは驚きました。ベストスマイル受賞者としてこれ以上はないというような経歴です。そして「笑顔は伝染する、周りの人を笑顔にするような、自然な笑顔ができる女性になりたい」とのこと。自然な気配りのできる頭の良い方で、既にそういう女性になれていると思います。
モデルでもある井桁さんはスタイル抜群で、ピンクのドレス姿が美しかったです。

一方、神尾さんは、高校生のころから、口呼吸をしないことを気をつけているとのこと。弊社の季刊歯科医療2022年秋号の特集「呼吸と嚥下」の内容どおりの努力をされていて、こちらもうれしくなりました。デンタルIQのテストでは、「これで悪かったら賞が取消しになるのでは」などのジョークも出て、会場を笑わせました。結果は、井桁さんも神尾さんもデンタルIQが高く「いい歯ちゃん」をもらっていました。
青年の年齢ですが繊細で、「美少年」という表現がぴったりの神尾さんでした。

今後、テレビなどでお二人を見かけると応援しないではいられない、素晴らしいべストスマイルでした。

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令和4年10月20日(日)、山梨県甲府市で「第86回全国学校歯科保健研究大会」が開催されました。正午12時からの開催で、当日朝出発し、特急「かいじ」で甲府に向かいました。久しぶりの甲府行きです。
中央本線で長野県松本駅まで行く特急「あずさ」と異なり、かいじは甲府駅が終点です。漢字では「甲斐路」と書くのでしょう。同じ名前の甲州産高級ぶどうもありますね。いつもながら、JR(旧国鉄)の列車名のセンスの良さには感じ入ります。

今年度の大会は、会場とオンラインのハイブリッドで開催されました。まさしく今のご時勢にマッチした開催方法です。



大会では優秀な成果をあげている「優良校」に対する表彰もありました。教育現場で頑張っている皆様の努力が実り、活動が公式に評価されることは意義があるものと思います。

学校歯科は、歯科医療の根幹をなす大変重要な分野です。今大会のテーマは「口腔から全身の健康づくりを目指して~未来の生活を支える学校歯科保健~」を掲げています。口腔から全身の健康づくりは、子供たちが学ぶ学校歯科の現場から、既に土台が作られていることを痛感させられる大会でした。

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読者待望の大阪市開業・吉永勉先生の新刊『ワシはヨシナガの 患者さんの胸を打つ言葉と行動』が、10月1日に発刊されました。実に7年ぶりの新刊(書き下ろし)です。
「本当の深い部分でつながった患者さんは、先生の医院から離れて行きません」というキャッチコピーのとおり、小手先の集患マニュアルとは一味も二味も違う、歯科医療の真髄に迫った内容です。

本書は、歯科医療関係者でなくても、珠玉の言葉とエピソードが心に沁みわたり、読後は人との関わりや生きるということの意味まで考えさせられ、深い感慨が残ります。
是非、多くの方にお読みいただきたい良書です。

読者の皆さんはご存じと思いますが、生まれも育ちも大阪の吉永先生は、ご自分のことを「ワシ」と呼びます。ワシと鷲を引っかけて、自作の鷲のイラストをイメージキャラクターとして以前より使用しています。
この度、ワシのキャラクターでLINEのスタンプを作成し、販売を開始されたそうです。




本書発刊前の先月、吉永先生が弊社を訪問してくださり、LINEスタンプの上記ポスターを頂きました。弊社玄関の壁に貼らせていただいております。

「ヨシナガ」の部分は、購入者の好みで「ワシは鈴木」「ワシはあっちゃん」などと自由にカスタマイズできる優れものです。
実は九州出身の私も、プライベートでの一人称は「ワシ」です。
「ワシは編集長」とカスタマイズして、お気に入りのLINEのスタンプとして使わせていただいております。

新刊『ワシはヨシナガの 患者さんの心に響く言葉と行動』は、ワシスタンプのような洒脱なユーモアにも溢れています。是非ご購読いただければ幸いです。

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先ごろ発刊の『季刊 歯科医療』2022年夏号より、野村洋文先生の新連載「酔いどれ歯科医師の歴史と歯のよもやま談義」が始まりました。
お酒と歴史をこよなく愛する歯科医師・野村先生が、歯科と関連する歴史のよもやま話をお届けする連載です。読者は、おもしろく読めると同時に教養も身に付き、例えば酒席などでの話題のネタとしても役立てていただけます。



記事の冒頭で野村先生は、かつての弊誌の名物連載・森昌彦先生の歴史シリーズを引き合いに出され、あのような高尚な原稿は無理だと、当初は腰が引けられたことを率直に書かれています。
私は野村先生に、本連載は堅苦しい歴史の話でなくてよいので、野村先生ならではの切り口で執筆していただきたい旨を伝えました。例えば、『武士の会計簿』などで知られる磯田道史先生のユニークな歴史談義のようなものを念頭に置いたお願いでした。
野村先生は編集意図を快諾してくださり、「読者に歴史を楽しんでもらう」というコンセプトで執筆していただきました。

第1話は、「コーヒーの歴史と歯のよもやま話」です。ヨーロッパにコーヒーが伝わった経緯、カフェの誕生、そして奴隷船での悲惨な逸話など、今も世界中で愛されるコーヒーの裏側には、さまざまな歴史があることがわかります。

野村先生は、とにかく文才が優れており、人間性も豊かな歯科医師です。弊誌発刊後、「歴史の新連載は面白いね」という読者の声も編集部に届いています。
引き出しはたくさんお持ちでなので、これからどのような「よもやま談義」が飛び出してくるか、私もとても楽しみにしています。

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昨年10月頃に人生初の帯状疱疹を発症し、皮膚科医の治療が一段落した後ごろから清水英寿先生にサプリを処方していただくようになりました。
清水先生は『季刊 歯科医療』で、「健康歯学概論―口から始めるオーソモレキュラ―(分子整合栄養医学)」を好評連載中です。歯科と全身の健康との関わりについては、既に多くの先生方に浸透している昨今ですが、栄養学の観点にまで推し進めた歯科医師は、私の知る限り本邦随一の先生です。



当時は心身ともに疲れがたまっており、帯状疱疹は免疫力の低下の表れだと考えて、連載中の原稿に感銘していた私は清水先生に相談しました。ご厚意ですぐに高崎の歯科医院で診療を受けさせていただき、血液検査をはじめとする各種の詳細な検査の後、サプリを処方してくださいました。



「人の体はすべて口から入ったものでできている」という清水先生の言葉は否定する余地が全くありません。また、人は年齢を重ねるにつれ、食品だけでは栄養の吸収が不十分になるものということも、よくわかりました。
しかし、サプリは自己診断でやみくもに摂取してよいものではなく、やはり専門家による処方が大切なようです。私も最初飲み始めた当初は、体質に対し分量が多かったようで、清水先生に調整していただきました。
お陰さまで現在は、周りから「最近、血色がいいですね」と言われるようになりました。清水先生からはいつも「編集長には、まだまだ頑張っていただかないと困ります」と激励されています。そういうことを言っていただけるうちが華だと、しみじみありがたく思います。

弊社最新刊の吉田渉先生の「お口の取扱説明書―健康でいたければ、よく嚙むのをやめなさい」も同様ですが、「健康歯学」は弊社の編集コンセプトです。漢方も包括しながら栄養学にまで発展させた清水先生の取り組みをさらに広めるために、私にできるお手伝いをさせていただきたいと考えています。

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